じつは海の向こうの生まれ! 日本車なのに海外から輸入されているモデル4選
同じ車種でもボディタイプによって海外生産となるモデルも
日本のメーカーの車種はすべて日本国内で生産されている……と思われがちだが、じつはそのメーカーの海外にある生産拠点で作られてそれを日本に輸入する形で販売されている車種も存在している。
その理由はコストの面だったり、そもそもメインの市場が生産国だったりとさまざまだ。今回はそんな知られざる海外生まれの日本車をご紹介しよう。
1)ホンダ・シビックハッチバック(生産国:イギリス)
先日2021年を持って英国工場を閉鎖するというニュースがあったことも記憶に新しいが、現在日本で販売されているシビックハッチバックもこのイギリスの工場で生産されている。もちろんハッチバックがベースとなるタイプRも同様だ。
一方、シビックセダンに関しては国内の寄居工場で生産されており、同じ車種でもボディタイプによって生産国が違う車種となっている。
2)日産e-NV200(生産国:スペイン)
日産の電気自動車としてはリーフの陰に隠れた存在となっているe-NV200。しかし、2代目リーフが登場したあとにこちらも40kWhのバッテリーへと換装されるなど、アップデートが続けられている車種なのである。
ベースとなるガソリンエンジンを搭載したNV200は日産車体湘南工場で生産されているのだが、e-NV200だけはスペインの日産モトール・イベリカで生産されている。ちなみに中国やインド向けはそれぞれ現地で、北米向けはメキシコで生産されるという国際色豊かな車種なのだ。
スズキは海外生産車種を多数抱える
3)スズキ・エスクード(生産国:ハンガリー)
スズキのSUVであるエスクード。初代2代目はラダーフレームを、先代はフロアパンにラダーフレームを溶接したビルトインラダーフレームを採用していたが、現行モデルはモノコックボディを採用したクロスオーバーSUVへと変貌を遂げている。
そんな現行エスクードはハンガリーにあるマジャールスズキの工場で生産され日本へ輸入されているモデル。ここではほかにSX4 S-CROSSも生産され日本へ輸入されているほか、同社のバレーノはインドのマルチ・スズキ製であり、実は国際色豊かなメーカーなのだ。
4)トヨタ・ハイラックス(生産国:タイ)
2017年に日本で販売を再開したピックアップトラックのハイラックス。日本では13年振りの復活となったこともあり、待ちわびていたユーザーの注文が殺到し、納期に相当時間がかかったことも記憶に新しい。
ピックアップトラックというとアメリカのイメージがあるが、すでにアメリカにはタコマが存在していたことから、ハイラックスは新興国向けに生まれ変わりタイ生産となっている。そのため大量の注文に対応しきれなかったというのが、真相のようだ。