MONGOL800が2001年にリリースした楽曲「小さな恋のうた」から1本の映画が誕生。『小さな恋のうた』として5月24日に公開される。これに先立ち、メイキング映像&ポスタービジュアルが解禁。主人公の真栄城亮多を演じる佐野勇斗が演奏中に見せた涙がエモ過ぎる。

主人公を演じるのは佐野勇斗

 幾度となく沖縄で取材を重ね、8年にも及ぶ時間をかけて完成した物語は、MONGOL800の楽曲の数々に込められた知られざるメッセージを導き出し、2つの国と共に生きる若者たちの、生きた青春を描く。

 主人公の真栄城亮多には、『ちはやフル-結び-』、『3D彼女 リアルガール』(18)、『凜-りん-』(19)など多くの作品に出演が続く若手最有力俳優でありながら、ボーカルダンスユニットM!LKとしても活躍中の佐野勇斗。

 亮多のバンド仲間でドラム担当の池原航太郎には『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13)でドラムを習得した森永悠希。唯一の女性バンドメンバーを演じるのは「ロッテ『ガーナミルクチョコレート』」のCMにも出演している山田杏奈。舞の兄にして亮多の親友である譜久村慎司には、今作で役者デビューとなる新鋭・眞栄田郷敦。

 同じくバンド仲間で苦渋の選択をするベース担当の新里大輝にMEN‘S NON-NOモデルでありながら、話題のテレビドラマ「3年A組 -今からみなさんは、人質です-」にも出演していた鈴木仁など、今まさに夢に突き進む若手俳優陣が集結。

 「小さな恋のうた」はもちろん、「DON’T WORRY BE HAPPY」「あなたに」など、MONGOL800の名曲を半年以上ものトレーニングを経て披露している。

 企画・プロデュースは沖縄出身でMONGOL800の映像作品を手がけてきた山城竹識。MONGOL800のメンバーの高校時代の後輩としてバンドの結成当初からその歩みを間近で見守ってきた山城は、米アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した『つみきのいえ』(08)の脚本家・平田研也をむかえ、楽曲から着想を得た映画を構想する。

 監督は『羊と鋼の森』(18)、『雪の華』(19)などの橋本光二郎がつとめ、音楽と若い俳優たちのエモーショナルなコラボレーションを演出。世代、性別、言葉、人種、国境、あらゆる壁を越えていく音楽の力。小さな島の高校生たちの想いは、音楽に乗って大きな“叫び” となり、海を渡って響き渡る。

メイキング

 この度、メイキング映像がオンライン解禁となった。

 このメイキングは、メインキャストたちが屋上や中庭のステージ、部室やライブハウスなど、様々な場所で「小さな恋のうた」を演奏するシーンのメイキング映像を中心に、彼らのこの映画にかける想いや音楽やバンドに対する想いが語られている。

 もはや国民的楽曲と言っても過言ではないこの曲を奏でる為に半年以上のトレーニングを経て本作に挑んだ、彼らの演技を超えた本気の演奏シーンが詰まったこのメイキング。終盤では、本作で主演を務めた佐野勇斗が感極まって涙しながら演奏しているシーンもあり、アーティストとしても先輩の世良公則、監督の本作に込めた本気の熱い想いが伝わってくる映像となっている。

 さらに、このメイキング映像のオンライン解禁に合わせてポスタービジュアルも解禁となった。中央に印象的に映し出されるフェンスとその向こうに佇む一人の外国人の少女の姿。そして、それを囲むように、メインキャストたちが楽器を演奏している姿や歌をうたう姿が映し出され、中央には「届け。あなたにー。」と力強い言葉が掲げられている。

映画概要

物語

 沖縄の小さな町。日本とアメリカ、フェンスで隔てられた二つの「国」が存在する場所。そこでは、ある高校生バンドが熱い人気を集めていた。自作の歌を歌いこなし、観るものを熱狂させるその実力で、東京のレーベルからスカウトを受け、なんとプロデビューが決まる。しかし、喜びの絶頂で盛り上がる彼らに一台の車が突っ込み、バンドは行く先を見失ってしまう。そこに現れた、1曲のデモテープと、米軍基地に住む1人の少女。それらによって、止まった時計の針は前に進み始める。フェンスの向こう側に友の“想い”を届けるため、彼らは再び楽器を手に取り立ち上がる―。

出演: 佐野勇斗、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁、トミコクレア/世良公則 他
配給:東映
監督: 橋本光二郎 『orange-オレンジ-』(15)、『羊と鋼の森』(18)、『雪の華』(19)
(C)2019「小さな恋のうた」製作委員会
脚本: 平田研也 『つみきのいえ』(08)、『22年目の告白 -私が殺人犯です-』(17) Inspired by the songs of MONGOL800