痛恨のPKを与えた冨安(右)だが、コロンビアの強力アタッカー陣を前に奮闘を続けた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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キリンチャレンジカップ]日本 0−1 コロンビア/3月22日/日産ス

 金曜日に日産スタジアムで行なわれたキリンチャレンジカップ、日本代表vsコロンビア代表の一戦は、アウェーチームの1−0勝利に終わった。

 試合は序盤から日本が鋭いフォアチェックでコロンビアを苦しめ、中島翔哉、堂安律の両サイドを軸に効果的なショートカウンターを繰り出す。徐々に南米の雄の分厚いボールポゼッションに晒されはしたものの、チャンス数やシュート数(9本対3本)で大きく上回るなど攻撃性を貫いた。

 だがスコアレスで折り返した後半は、圧力を強めたコロンビアに押し込まれる時間帯が続き、64分に冨安建洋のハンドでPKを与えてしまう。これをラダメル・ファルカオに決められ、リードを奪われる。その直後に香川真司を投入し、さらに乾貴士、鎌田大地、小林祐希、安西幸輝など人海戦術で揺さぶりをかけたものの、最後まで1点が遠かった。

 
 このテストマッチを速報したのが世界的ネットワーク『Fox Sports』の南米版だ。カルロス・ケイロス新政権下で新たな船出を切ったコロンビア代表を中心にレポート。「前半はからっきしで見るべきものが乏しく、ハメス・ロドリゲスも脅威となり得ていなかった」と吐き捨てたものの、後半途中から登場したドゥバン・サパタを「明らかに彼の投入で流れが良化した。ボールがスムーズに回るようになり、チームをひとつ上の次元に引き上げた」と絶賛した。

 そして日本代表については、こう評している。

「最後の20分間は日本が猛攻を仕掛けた。中盤の構成力をグッと高めてコロンビア守備陣を何度か混乱させたが、ショウヤ・ナカジマのショットがバーを叩くなど不運にも見舞われ、ゼロ点でタイムアップ。カルロス・ケイロスが巧みな選手交代で守備を引き締めたのも勝利の要因で、新生コロンビアにまんまと逃げ切られた」

 森保ジャパンとしては初の完封負け。来週火曜日に神戸で行なわれるボリビア戦ではゴールラッシュを決め込み、スカッとした快勝を飾りたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部