立候補届け出の手続きを終え、党職員と握手を交わす蔡総統(手前右)

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(台北 21日 中央社)蔡英文総統は21日、台北市の民進党本部で、来年1月に実施される総統選の党内予備選への立候補を届け出た。蔡総統は「民進党には私が必要、台湾にも私が必要」と出馬の理由を説明し、再選への意欲を示した。

蔡総統は会場に詰め掛けた多数の国内外の報道陣を前にあいさつし、台湾の総統は3つの条件を備えている必要があると言及。中国の脅威を前に、国際社会との結びつきを強化するため、国際情勢を熟知し、異なる国家や団体、政治家、議員らと意思疎通を図り、折衝する能力を有する▽台湾が多くの挑戦に直面する中、圧力や攻撃を受け止め、勇敢に国家を前進させ続ける▽民進党を団結させ、かつ同じ理念を持つ社会の力を集め、ともに理想や国政を支えていける―と指導者が持つべき能力を挙げ、「この3つの条件の答えは蔡英文」と自信をみせた。

予備選には頼清徳前行政院長(首相)も立候補しており、党内では2強争いの様相を呈している。

蔡総統は同日午後、太平洋3カ国歴訪に出発。28日までの日程で、中華民国(台湾)と外交関係を結ぶパラオ、ナウル、マーシャル諸島を訪問する。復路では米ハワイに立ち寄る。

(葉素萍/編集:名切千絵)