修理のために保険を適用させるか悩みどころ……

 突然、やってくるのが飛び石。高速道路を走っていたら、ピシッというあれ。何事かとおもって見るとフロントウインドウにヒビが……。通常、加害者(つまり石を飛ばしたクルマ)が弁償するのだが、どのクルマかわからないし、自然に飛んできた何かかもしれない。また、社内外の極端な温度差で、元からあったキズが広がることもある。いずれにしても自分でなんとかするしかないのが実情だ。

 車種にもよるが、ガラス交換となると費用は10万円近くになる。頼みの綱の車両保険はフルカバーだけでなく、いだすらなどと同じ扱いで自損メインのエコノミー型でも補償される。ただし、以前は使っても等級に関係なかったのが、1等級(事故などは3等級)下がるようになったので、今後の保険料も考慮して使うかどうか判断したほうがいいだろう。

 いずれにしても面倒なのだが、フト思うのが直す必要があるのか? ということ。もちろん新品に交換したほうがいいに決まっているのは前提としてあるが、車検ではどういった判断がなされるのだろうか。

被害が拡大しないためにも早期交換が望ましい

 車検の場合、過大に勘違いされている部分もあって、ガラスにキズがあったり、ボディにヘコミがある場合など、通らないと思われていることが多い。ディーラーや整備工場が売り上げアップのために言っているという噂も聞かれるが、実際に車検場で尋ねると「走行に問題ない程度、ガラスの場合は視界を遮るようなものでなければ問題ないです」とのこと。

 視界を遮らないということ自体、ひとそれぞれで曖昧だが、ガラスの場合、ひと口に損傷といってもいろいろ。視界を遮るという点と、今までの経験から鑑みると、バリバリに割れたものは論外でダメ。長くピーッと入った線キズやヒビもダメだ。唯一、車検がパスできるのは丸くえぐれたようなキズで、1センチぐらいまでだろう。ただし、検査官の判断によるところも大きいので、これといった基準はなく、小さなキズでもあっさりダメだったという例もある。

 今後、小さなキズでもそこからヒビが伸びる可能性があるからというのがダメな理由なのだが、拡大を防止するという点ではウインドウリペアで補修しておけば車検は通る。ただ、ウインドウリペアで対応できるのは、丸や星状のキズで、線キズには対応不可。安全のためもあるので、どんなキズであれ、新品に交換したほうがいいだろう。