15日、米ホワイトハウスで、議会決議に拒否権を発動する文書に署名するトランプ大統領(AFP時事)

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 【ワシントン時事】トランプ米大統領は15日、メキシコ国境の壁の建設費を確保するために出した国家非常事態宣言を無効にする議会の決議に対し、拒否権を発動した。

 トランプ政権の拒否権行使は初めて。公約実現のために手段を選ばぬ姿勢に「ノー」を突き付けた与党共和党を含む議会に対し、譲らない姿勢を鮮明にした。

 トランプ氏は不法入国者に肉親を殺された家族や国境管理当局者が見守る中で、拒否権を発動する文書に署名。「議会は決議を通す自由があるが、私は拒否する義務がある。(拒否権は)国境に安全をもたらす」と語った。

 ペロシ下院議長(民主党)は、拒否権を覆すための採決を26日に行う考えを示した。ただ、上下両院でそれぞれ3分の2の賛成が必要で、実際に非常事態宣言を無効にするのは困難な情勢だ。