カシオ2019年春夏の時計新製品発表会・「EDIFICE」「OCEANUS」編
○レース観戦に役立つ機能を搭載したEDIFICEの王道モデル「ECB-900YDB」
スピードメーターをイメージした4時側のインダイヤルに、グラデーション塗装を初採用。よりスポーティなイメージに仕上げている。12時と9時側のデジタル窓では、ワールドタイムや曜日などをわかりやすく表示する。
専用アプリケーション「EDIFICE Connected」をインストールしたマートフォンと連携、時刻修正や現地時刻への切り替えが容易に行える。また、1日4回の、時刻の自動修正が可能だ。サマータイムの有無や切り替え日など、最新の時刻情報情報も独自サーバーから取得して反映するので、海外旅行や出張時に重宝するはず。携帯電話を探索する機能もある。
ほかにも、ストップウオッチからアプリへのデータ転送や平均速度算出など、レース観戦時に役立つ機能を搭載。まさに、EDIFICEの王道ともいえるモデルだ。
ケースとバンド素材はSS（ステンレス・スチール）。ケースサイズは51.5×48×13.9mm、質量は163g。防水性能は10気圧。ムーブメントはタフソーラー。ダイヤルと液晶それぞれにLEDライトを搭載しており、夜間の時刻確認も可能。ダイヤルがブラック×レッドの「ECB-900YDB-1AJF」とブラック×ブルーの「ECB-900YDB-1BJF」の2モデルで展開。価格は各4万円で発売中。
○恒例！ スクーデリア・トロ・ロッソのリミテッドモデル
上で紹介したニューモデルのECB-900と、スタンダードなクォーツ・クロノグラフ「EFR-564」（ベースモデルは日本未発売）に、スクーデリア・トロ・ロッソ・リミテッドエディションが登場。スクーデリア・トロ・ロッソは、カシオが2016年からスポンサーを務めるF1レーシングチームだ。
両モデルとも、チームのイメージカラーであるブルー×レッドの配色と、マシンのカーナンバーからインスピレーションを得たというアラビアインデックスを採用。ダイヤルは「EDIFICE CASIO」と「SCUDERIA TORO ROSSO」のダブルネーム仕様となっている。
裏ぶたの刻印とボックスもスペシャル仕様。その他の機能と性能は各ベースモデルと同様だ。「ECB-900TR-2AJR」は4万5,000円、「EFR-564TR-2AJR」は2万7,000円で4月発売。
○OCEANUS初！ SSを採用した3針モデル「OCW-T200SS」
BASELWORLDを控えているせいかと勝手に想像する取材陣、OCEANUSのメインともいえるクロノグラフモデルには大きな動きがなかった。しかし、ブースの奥にさりげなく、しかし目を引く製品が展示が。3針モデルの「OCW-T200SS」だ。
OCEANUSの3針モデルは、今までにも「OCW-S100」や「OCW-T150」などがあるが、それらとOCW-T200SSが決定的に異なるのはケースとバンドの素材。
OCW-T200SSは、その型番からも想像できる通り、ステンレス・スチールを使用しているのだ。ファンとしては「チタンケースにこだわってきたOCEANUSがSS素材！？」というオドロキがあるかもしれない。
が、そこはやはりOCEANUS。
表面にはチタンカーバイド（炭化チタン）による硬化処理が行われているし、ダイヤルの蒸着技術、精緻なインデックスの立体感、すっと伸びた針の美しさには、しっかりとブランドの哲学にのっとっている。マルチバンド6対応の電波時計とモバイルリンク機能による時刻調整を備え、実用性の高さも申し分なしだ。
OCEANUSの魅力をもっと手軽に感じてほしい、そんな若手のデザイナーたちの思いから、OCW-T200SSは企画されたという。それが十分に感じられる、OCEANUSゆえのマナーと品格を宿したエントリーモデルだ。
ケースサイズは49.5×41.4×10.7mm。重量はSSバンドモデルが133g、カーフストラップモデルが64g。ムーブメントはタフソーラー。風防は内面無反射コーティングのサファイアガラスで10気圧防水。
ブラックダイヤルでSSバンドの「OCW-T200SS-1AJF」、ブルーダイヤルでSSバンドの「OCW-T200SS-2AJF」、ダークブルーダイヤルでカーフストラップの「OCW-T200SLE-2AJR」の3モデルで展開。
カーフストラップのOCW-T200SLE-2AJRのみ、標準のダークブルーのほか、交換用のブラウンのカーフストラップが付属する。価格はすべて6万円で、4月発売。
