花粉症、"雨の日は大丈夫"は間違い!?その原因と対策とは

2019/03/14 15:29 ウェザーニュース

花粉シーズン真っ只中。花粉症の方は、少しでもラクになる日を待っている方が多いのではないでしょうか。花粉の飛散は、一般的に雨の日は落ち着くと言われています。

雨が降ると花粉数は減少

ウェザーニューズ独自花粉観測機「ポールンロボ」による東京の平均花粉数を見てみると、雨が降った日は少なくなっていることが分かります。東京で雨が降った3日(日)、4日月、7日(木)は、他の日と比べて花粉数が少ないことが分かります。11日(月)も雨は降りましたが、降り止んだ時間が早く、その後晴れたために、花粉数はやや増加しました。▼調査内容<期間>3月1日(金)〜11日(月)<地域>東京<質問>花粉症の症状は?<昼間に雨が降った日>3日(日):朝まで曇り、日中雨4日(月):ほぼ1日雨7日(木):日中雨では、花粉症の方の症状はどうなっていたのでしょうか。

雨でも「大丈夫」の割合は変わらず

ウェザーニュース一般会員の方から毎日伺っている花粉症の症状報告を東京都内に絞って分析。その結果、9日(土)頃から症状が全体的に悪化しています。これはスギ花粉のピークを迎えたことが原因で、「大丈夫(グラフの黄緑色)」の割合も全体的に減少しています。8日(金)より前までの期間に注目してみると、「大丈夫」と答えた割合は、ほぼ1日雨が降った日であっても、前日など晴天時に比べて5〜10ポイント程度しか増えていません。このことから、雨でも花粉症の症状は少し和らぐ程度で、雨だから花粉症の症状がなくなるという方はわずかということが分かりました。なぜ、飛散量は減っているのに症状が変わらなかったり、ひどくなるのでしょうか? ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生は以下の3点を原因として指摘します。

雨でも症状に変化がない3つの原因

(1)雨だからという油断「天気のいい日は注意して薬を飲むが、次の日は雨だからと油断して薬を飲まないことで、飛散量が少ない次の日も症状が出てくる可能性が高いです」(2)モーニングアタック「屋内や衣服に残っている花粉に、帰宅後や就寝時にさらされることで、その日の夜や次の日に発症するケースがあります。モーニングアタックと呼ばれ、自律神経の切り替えが上手くいかずに体が花粉に過敏に反応して、重い症状が出てしまうのです」(3)ほかの不調が症状を相乗する「この時季、鼻水やくしゃみなどは花粉だけでなく、寒暖差アレルギーや鼻炎などによっても発症します。特にこの時季の雨の日は、寒くなることが多いので、寒暖差アレルギーを発症しやすいのです。雨の日も鼻水やくしゃみが止まらなければ、こうした花粉症以外からの症状が相乗されている可能性も否定できません」(佐藤先生)では、どのように対策したら良いのでしょうか?

雨の日の花粉対策とは

「この時季は雨の日でも油断せずにしっかり対策することが大前提です。また、花粉を家に持ち込まないことで、モーニングアタックも軽減できます」(佐藤先生)また、寒暖差アレルギーを抑えるには、寒冷刺激を緩和することが重要です。「雨の日でも油断せず、気温が低い朝や、出かけるときに肌寒さを感じるようなら、マスクをしてください。呼気がマスクに適度な温度と湿度を与えるので、鼻粘膜の寒冷刺激がやわらぎ、アレルギー反応も緩和します。また、この時期は、着るもので寒暖差を調節する必要があります。朝は冷えていても昼間は日差しが出ると気温が上がるので、男性はコートや上着で寒暖差を調節し、女性は脱ぎ着が自由なカーディガン、スカーフなどを着て外出するといいでしょう」(佐藤先生)花粉症シーズンは、雨だからと油断せず継続的に対策をとり続けることが大切なのかもしれませんね。引き続き、ツライ季節を頑張って乗り切っていきましょう!