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 三大疾病「がん・脳卒中・心筋梗塞」が急激に増える40〜50代。実際にそれらを発症しながら生還した人の話を聞き、病の実情と生き残る方法や気になる治療費など徹底取材した。

◆前兆を無視!? 社畜体質が命を危険にさらす

 4年前に脳梗塞から生還した綿貫聡さん(仮名・34歳・飲食)は、年1回の脳画像検査を余儀なくされている。発症当時をこう振り返る。

「出社しようと玄関に行った途端、激しい頭痛に襲われて、意識がもうろうとして立っていられませんでした。父親に頬を引っぱたかれて目を覚ますまでの数分間は記憶もありません。実は、3週間ほど前から急に左手が震えることはあったんです。

 でも、人手不足の飲食店で働く私には、とても休む余裕がなくて……。入院になって会社から戦力外通告を受けるのが怖くて、病院に行けなかったんです」

 父親の車で病院に向かう途中、激しい嘔吐を繰り返したのだとか。

「すべての臓器が口から飛び出すのでは? と思うほどの吐き気と痛みが全身に走りました。検査の結果、『若年性脳梗塞』でした」

 入院は2週間。身体機能や立位での動作能力の検査、リハビリなどを実施し、次第に職場にも復帰。現在も年1回の検査で6770円と、薬代が年4万8000円かかるという。「原因がわからないから対策のしようもないんですけどね(笑)」と綿貫さん。

「治療費は保険適用の3割負担で4万8400円。原因はいまだ不明で、手が痺れることもあります。今でこそ吹っ切れましたが、再発が怖くて最初の2年ほどは引きこもりがちでした。今も友達には打ち明けられず。気を使われて誘われなくなるのは嫌ですから」

 秘密を抱えることが、再び仇とならなければよいが。

― [早死にしない]生き方 ―