もうすぐ新年度ということで、歓送迎会のシーズンです。歓送迎会といえば二次会などで「カラオケ」を利用する人も多いと思いますが、職場でのカラオケとなればいろいろ気を遣うもの。皆さん、どんな選曲でどんなふうに職場のカラオケを楽しんでいるのでしょうか?今回は英会話の「Gaba」が行なった「飲み会・カラオケに関する調査2019」をもとに、職場のカラオケ事情について考察してみます。

外資系の職場でカラオケに行く人は、日本企業の倍だった!

まずは職場の人とカラオケに行く頻度について。近年は「1人カラオケ」もすっかり定着し、誰も聞いていなくても好きな歌を歌いたい!という風潮が強いように思います。そう考えると気を遣う職場のカラオケは敬遠されそうなイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?同調査では年代別と、「日本企業」「外資系企業」それぞれで調査していますが、結果は興味深いものとなりました。

職場の人とカラオケに「行くことがある」と答えた人の割合

20代……45.0%

30代……29.0%

40代……27.0%

50代……22.5%

60代……23.5%

外資系……56.9%

日本企業……27.9%

まず年代別に見ると、圧倒的に行く人が多いのは「20代」(45.0%)。しかし30代になると一気に3割以下へと下がり、以後50代までは年齢層が高くなるほど少ない傾向にあることが分かります。

しかし意外なことに、「外資系」になるとカラオケに行く人が一気に急増!日本企業の倍以上となっているのです。カラオケは日本独自の文化かと思いきや、今はむしろ外国人のほうがカラオケ好きが多いのかもしれません。

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意外?若い世代よりも50代のほうが職場カラオケでアニメソングを歌っていた

さらに同調査では、職場カラオケで「歌ったことがあるジャンル」についても調査。職場となると気を遣う上司や先輩も多く、選曲も無難になりがち。例えばマニアックなアニメソングや難易度の高い洋楽、若い世代はウケが悪そうな演歌などは歌うのに勇気がいるのではないでしょうか?そこで今回は「アニメソング」「洋楽」「演歌」それぞれ年代別に歌ったことがある割合を調査。結果は次の通りとなりました。

アニメソングを歌ったことがある割合

20代……38.9%

30代……50.0%

40代……50.0%

50代……62.2%

60代……51.1%

洋楽を歌ったことがある割合

20代……26.7%

30代……37.9%

40代……44.4%

50代……42.2%

60代……57.4%

演歌を歌ったことがある割合

20代……14.4%

30代……20.7%

40代……61.1%

50代……64.4%

60代……76.6%

全体的にこの3ジャンルを歌う割合が少ないのは20代。年代が上がるごとにそれぞれ歌っている割合が増える傾向にありますが、それは若い世代は好きな人が多そうなアニメソングも例外ではありません。意外なことにアニメソングを歌う割合が一番多いのは50代で、今や年代問わずアニメソングはすっかりカラオケで市民権を得ていることが分かります。

そして難易度の高い「洋楽」も、果敢に挑戦するのは60代!一方「演歌」は30代以下だと歌う人はごく少数派で、40代から一気に急増しています。カラオケは年代が上がるごとに好きなジャンルをフリーダムに歌う傾向にあるのでしょうか?

さらに同調査では「アニメソング」と「洋楽」に関して、具体的に「職場カラオケで歌いたい歌」をアンケート。それぞれ上位5曲をご紹介します。

職場で歌いたいアニメソング

1位 「残酷な天使のテーゼ」新世紀エヴァンゲリオン

2位 「タッチ」タッチ

3位 「宇宙戦艦ヤマト」宇宙戦艦ヤマト

4位 「ドラえもんのうた」ドラえもん

5位 「ガッチャマンの歌」科学忍者戦隊ガッチャマン

職場で歌いたい洋楽

1位 「トップ・オブ・ザ・ワールド」カーペンターズ

2位 「レット・イット・ビー」ザ・ビートルズ

3位 「レット・イット・ゴー」イディナ・メンゼル

4位 「イエスタディ」ザ・ビートルズ

5位 「イエスタデイワンスモア」カーペンターズ

アニメソングや洋楽とはいえ、確かにどれもこれも多くの人が口ずさめる歌ばかり。特に洋楽では、カーペンターズとビートルズが大きな支持を得ていることが分かりました。ちなみに3位は映画「アナと雪の女王」の主題歌で、これも大ヒット。このデータをみると最新Jポップについていけなくても、定番洋楽やアニメソングで職場カラオケは乗り切れそうな気がします。

【調査概要】
調査主体:株式会社GABA
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする
全国の20歳〜69歳の男女ビジネスパーソン
調査期間:2019年1月24日〜1月29日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から各性年代が均等になるように抽出)