拘置先の湾岸署に移送される瀧容疑者。その目は閉じられていた=13日未明(佐藤徳昭撮影)

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 テクノバンド、電気グルーヴのメンバーで俳優、ピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者(51)が12日深夜、コカインを使用したとして麻薬取締法違反(施用)の疑いで関東信越厚生局麻薬取締部(通称マトリ)に逮捕された。瀧容疑者は容疑を認めている。俳優としてもNHK大河ドラマ「いだてん−東京オリムピック噺−」をはじめ、ドラマや映画、CMに引っ張りだこだけに損害は100億円を超えるとも。マトリのターゲットは芋づる式に拡大するとみられ、早くも戦々恐々としている人たちの影が浮かんでくる。

 芸能界に激震だ。13日未明に飛び込んできた瀧容疑者逮捕の一報。

 「今年に入って、人気映画『アウトレイジ』シリーズの出演俳優が、薬物関係で捜査機関からマークされているという情報が水面下でありました。ただ、そこで最も有力視されていたのは、別の俳優。瀧容疑者はNHK大河ドラマをはじめ、映画、CMなど多岐に活躍していただけに正直予想外でした」と芸能関係者は驚きを隠せない。

 しかしマトリが狙っていたのは、瀧容疑者だった。

 マトリは12日、東京都世田谷区の瀧容疑者の自宅を捜索。尿検査でコカインの陽性反応が出たという。瀧容疑者も「使用したことは間違いない」と認めている。

 「マトリは行動確認などを繰り返して入念に裏付けをした上で、確実に押さえられるタイミングだと判断して捜索に入っている」と捜査関係者。瀧容疑者はヨーロッパに時折出かけては薬物を摂取していたとみられ、以前からマークされていたというのだ。

 「現在グループ結成30周年の記念ツアー中であり、NHKの大河ドラマにも出演しているにもかかわらず、コカインを使用していたということからも、かなりの常習性が疑われています」と先の捜査関係者。

 瀧容疑者は1989年、石野卓球(51)と電気グルーヴを結成し91年にメジャーデビュー。斬新なテクノポップは海外でも高く評価されている。瀧容疑者の担当は“イキフン(雰囲気)”“瀧さん”とされており、「楽器の弾けないミュージシャン」としてステージ上で踊るなどしてライブを盛り上げていた。

 その才能は音楽活動だけでなく、俳優としても開花。近年はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)などでテレビドラマや映画にも数多く出演。すごみのある演技をみせる個性派俳優として評価され、死刑囚役を演じた映画「凶悪」(13年)でブルーリボン賞で助演男優賞を受賞したことも。

 現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん−東京オリムピック噺−」では、主演の歌舞伎俳優、中村勘九郎(37)ふんするマラソンランナー・金栗四三が使う足袋の商店主役で出演。

 関係者によると、すでに3カ月先の放送分まで収録が済んでおり、13日にも撮影が予定されていたという。

 今回のマトリの動きについて、別の芸能関係者はこう指摘する。

 「マトリは例年、この時期と夏休みの終わる時期は薬物関係の検挙に力を入れる。年度が替わり新生活が始まるタイミングでの摘発は薬物犯罪の抑止効果にもつながる。特に有名人の場合はなおさらです。今回もそれにつながるものがある」というのだ。

 そして、入手ルートの捜査が進展することで、芋づる式に芸能人への捜査の手が伸びる可能性もあるという。

 「若い女性に人気の高い、紅白出場経験もある女性ボーカリストXは薬物使用がささやかれています。彼女はその交友関係から六本木などで開かれているパーティーに顔を出していたと言われています」と音楽関係者。

 さらにこんな話も。

 「人気アイドルグループのメンバーYもつねに薬物疑惑がささやかれています。アーティスト気質も強く、彼は女性と関係を持つとき、薬物を使う“決めセク”をしているというのはたびたび噂になっています」とも。

 そしてコワモテ俳優のZ。エキセントリックな言動からも薬物疑惑が取り沙汰されており、「感情の起伏が激しく、つねに捜査機関が監視の目を光らせているそうです」と先の芸能関係者。

 薬物の根はしっかり絶たなければならない。