湾岸署に移送されるピエール瀧容疑者

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 芸能界にまた激震が走った。関東信越厚生局麻薬取締部(通称・マトリ)は12日、麻薬取締法違反(使用)の疑いでミュージシャンで俳優のピエール瀧こと本名・瀧正則容疑者(51)を逮捕した。12日午後、東京都内やその周辺でコカインを使用した疑いがあり、尿検査ではコカインの陽性反応も出ている。まさかの逮捕となった瀧容疑者だが、その兆候がなかったわけではない。過去にはなんと危険な薬物の“密輸発言”をしていたとの衝撃情報をキャッチした――。

 マトリの発表は13日午前0時という異例の深夜だった。コカインの陽性反応が出ている瀧容疑者は、取り調べに「間違いありません」と容疑を認めているという。

 テクノ音楽ユニット「電気グルーヴ」のメンバーで、30周年ツアーの真っ最中。また、俳優としても評価が高く、北野武監督の映画「アウトレイジ 最終章」(2017年)などに出演。現在はNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」で、中村勘九郎が演じる主人公・金栗四三を支える足袋屋「播磨屋」の店主という重要な役を演じている。

 これまで薬物使用の噂はなかったが、実はたびたび怪しい様子がキャッチされていた。

「数年前、瀧容疑者が都内の閑静な住宅街の自宅近くで、昼間に大声で電話していて、近隣住民から不審者と間違われたことがあったんです。実際に遠くから見ていて何か様子がおかしいなと思っていました」(近隣住民)

 当時、薬物を使用していたかは定かではないが、不審者扱いされるほど常軌を逸した大声を上げていたとしたら、近隣住民が不安に思うのも無理はない。薬物使用を疑われても仕方がないだろう。

 また、瀧容疑者と薬物のつながりを思わせるような危険な“密輸発言”を証言するのは、あるライターだ。

「だいぶ前に雑誌のインタビューをしたときのこと。瀧さんは終始不機嫌で何を聞いてもまともに答えてくれなかったんですが、雑談程度のつもりで『なんか儲け話ないですかね?』と聞いたんです。そうしたら、その瞬間だけ興味を示して、『ミャンマーから白い粉を持ってくると儲かるらしいですよ!』と、真顔で答えたのには驚きましたよ。冗談だと思いたいですが、実際に逮捕されたとなると…ひょっとして本気で…」

 現実に薬物使用で逮捕されたとあっては、当時の発言もあながち冗談とは言えなくなってくる。実際、タイやラオスと接するミャンマー東部の山岳地帯は「黄金の三角地帯」と呼ばれる麻薬生産地で、アヘンやヘロインの世界的密造地帯として有名だ。特にアヘンから作られるヘロインは白い粉末状で「ミャンマーから白い粉を持ってくると儲かるらしいですよ」との発言と一致する。

 今回はコカイン使用容疑での逮捕となったが、以前から薬物との関係があったとしたら、常習性も疑われる。マトリが薬物を使用しているとの情報を基に瀧容疑者の自宅や車の家宅捜索をしており、以前からマークされていたことは疑いようがない。

「マトリはかなり時間をかけて対象者を尾行するなどして、行確(行動確認)します。場合によっては潜入捜査をするケースもあるほどで、瀧容疑者もかなり前から内偵されていたはず。おそらくその人間関係等も把握されていますよ」と捜査関係者は指摘する。

 すでに携帯電話も押収し、通信記録などから入手経路や過去の使用状況を調べる。交友関係から芸能界にさらなる激震が走る可能性は低くはないだろう。かねて芸能界の薬物汚染が叫ばれているが、マトリが「平成最後の大掃除」に出たのなら、今後のさらなる展開があるかもしれない。

☆ぴえーる・たき=1967年4月8日生まれ。静岡県出身。石野卓球に誘われて参加したバンド「人生」で活動後、89年に石野らとテクノ音楽ユニット「電気グルーヴ」を結成し、91年にメジャーデビュー。国内外で人気を得る。俳優、声優、ナレーターとしても活動。2007年に連続ドラマ「おじいさん先生」(日本テレビ系)で初主演。13年の映画「凶悪」では死刑囚を、15年のNHKドラマ「64(ロクヨン)」では主役の県警広報官役を、17年の映画「アウトレイジ 最終章」では暴力団組長役を演じた。現在はNHK大河ドラマ「いだてん」に出演中。