音楽を含めたカルチャーを発信したい。THE ORAL CIGARETTESはワガママを貫く

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平成が終わる今、次の時代に最も輝くバンドを予測するとしたら? そう尋ねられたとき、間違いなく名前が上がるバンド、それが「THE ORAL CIGARETTES」(以下オーラル)だ。

2010年に結成されたロックバンドである彼らは、新譜をリリースするたびに売り上げ枚数を次々と更新し、2017年の初武道館ワンマンではチケットを即日で完売させた。昨年発売された4thアルバム『Kisses and Kills』では、なんとオリコン初登場1位を記録。そして、現在アリーナツアーを敢行中。活動9年目ながら、彼らの勢いは止まることを知らず、今や日本を代表するロックバンドのひとつとして、若年層を中心に大きな支持を得る。

TVアニメ『revisions リヴィジョンズ』のOPテーマとなっている最新シングル『ワガママで誤魔化さないで』。繰り返される「ワガママ」という歌詞は、あるがままのエゴイスティックな意味ではなく、「執念」や「意思」「覚悟」など強い感情の総称にも受け取ることができる。躍進を続ける彼らの「ワガママ」とはどんなものだろうか。

撮影/leo youlagi 取材・文/高木望 制作/バブー
▲左から、あきらかにあきら(Ba)、山中拓也(Vo&Gt)、鈴木重伸(Gt)、中西雅哉(Dr.)。

僕らは音楽を含めた、カルチャーを発信するバンド。

新曲『ワガママで誤魔化さないで』はMVも挑戦的でした。特にダンサーと共に山中さんが踊るシーン。もともとダンスの経験があったのですか?
山中拓也(Vo&Gt.:以下山中) いやいやいやいや。今までまったく踊ったことないですよ。その代わり、2週間毎日練習していました。ダンサーの友達に連絡して先生役をしてもらったり。ダンスの完成度をあげるために、ひとりで練習もしていました。
たった2週間で仕上げていたとは。なぜダンスという表現を取り入れようと思ったのでしょうか?
山中 曲の疾走感をどうしても出したかったんです。MVの監督と相談して「ダンスしようか」っていう結論に至りました。
「バンドマンである以上、踊ってる姿じゃなくて、楽器を演奏している姿が見たい」という意見もあったようですね。実際にそんな反応をどう感じていましたか?
山中 物議を醸したくらい注目を集めていたということですし、賛否両論はあって良いと思います。2年後には、もはや踊ってるバンドなんてたくさんいるだろうから、僕は「やるなら先にやっちゃったほうが面白いだろう」っていう気持ちで。それに、賛否の「否」の側にいた人を「賛」に変えられた瞬間はたまらないですよね。

僕らは音楽を含めたカルチャー全体を発信するバンドなんです。MV自体のコンセプトも「ファッション・アート・ミュージック」。ダンスは音楽に携わるカルチャーのひとつだから、別に僕らが踊っていてもおかしくないんです。それに音楽の発信だけでテッペンを取るのではなく、ファッションやアートを含めカルチャーという部分で評価されたいですね。
▲山中拓也(Vo&Gt)
メンバーの皆さんは山中さんのダンスをどう思いましたか?
あきらかにあきら(Ba:以下あきら) 純粋に「カッコいい」って思いました。こっちも良いものを作りたいという気持ちで参加していたし、拓也が理由なくダンスを取り入れてる訳ではないこともわかっていた。別に「バンドマンが踊ってる、だっせ」とも思いませんでしたね。

イントロを作っている段階から「もうすでに新しいな」と感じた

オーラルの魅力といえば、リリースがあるたびに、楽曲のカラーが変化し続けることだと思います。新曲でテーマとしたことは何ですか?
山中 アニメのオープニングだからこそ、今までよりも「開放感」と「立体感」を持たせることを意識しましたね。より「ポップさ」も意識しました。アレンジも、今まで培った技術を超えるよう、制作を通して挑戦を重ねていきました。その中で自分たちがどんどんレベルアップしていった手応えもあります。
どうして、毎回新たな切り口に挑戦するのでしょう?
山中 新曲を作るとき、同じことを続けても面白くないじゃないですか。いつも曲を作って世に出すタイミングでは、その都度「新たな挑戦」を更新していこうと思っているんです。それが、今回の場合は「ポップ」だった。
中西雅哉(Dr.:以下中西) 拓也(山中)がイントロを作っている段階から「もうすでに新しいな」と感じました。ドラムの上にホーンの音を乗せるなんて、今までのオーラルにはない発想。すごく挑戦的な曲が出来上がったと思います。
▲中西雅哉(Dr)

新曲のテーマは「ワガママ」。オーラル1のワガママは誰だ?

ちょっと意地悪な質問をさせてください。新曲の印象的なフレーズとなっている「ワガママ」ですが、グループの中で一番ワガママなのは誰ですか?
全員 (20秒ほどの沈黙)
山中 (小声で)…たぶん僕ですね。
全員 (爆笑)
山中 たぶんみんな気を遣って言わなかったのですが、僕です。 ワガママっていうか、気が変わりやすいんですよね。昨日会議で決めた方針なのに、翌日になると気が変わって意見をひっくり返したりします。
中西 こっちとしては「ちょっと振り回されるな」って感じる程度なんですけどね。
鈴木重伸(Gt:以下鈴木) たしかに拓也はワガママに近いですけど、自分勝手なワガママじゃないんです。どちらかというと音楽に対するこだわりが強い、という感じですね。
▲鈴木重伸(Gt)
音楽に真剣だからこその「ワガママ」ですね。グループ内で、意見が食い違って対立することはないんですか?
あきら ありますよ。特に曲作りだとシゲ(鈴木)のワガママは多いですし。
山中 シゲがワガママっていうよりも、シゲとあきらがバトルしていることが多いですね。
鈴木 音の作り方で意見を言い合うことはたしかに多いです。ただ、バトルというより熱意のぶつかり合いですよ。それに今回のシングルはそこまでバトルしてないはず。…したっけ?
あきら わかんない。
鈴木 日常茶飯事すぎて、もはや覚えてないんです。それくらいぶつかってます。
あきら 逆にハマるときはめちゃくちゃピッタリ意見が合うんですよ。「そう!その音が欲しかった!」ってお互いにシンクロすることもあるんです。
▲あきらかにあきら(Ba)

「僕らが死んでからどうやって語り継がれるか」を考えている

「ロックバンドも2年後には踊っているだろう」という未来の話に戻りますが、バンドを取り巻く状況は、次の時代にはどうなっていくと思いますか?
山中 音楽を聴いてもらう環境は、今までよりもっと変わると思います。でもサブスクリプションやCDなど、ファンが音楽をどう聴くかに対しては、僕らもこだわりがないです。ただ、CDの価値観がどんどん変化しているからこそ「音楽をどうリスナーに届けていくか」という問いに対して、一番面白い答えを出せたアーティストが生き残る時代になっていくと思うんです。ダンスもそのひとつの答えですし、僕らにも考えていることがあります。
リスナーに変化が生じると、ミュージシャンが働く環境も変化していくのではないでしょうか。
山中 周りを巻き込んで面白い答えを出そうと模索して会話を重ねるほど、スタッフとアーティストにより絆が生まれ、関係性が深まるのではと思っています。そうなると、自分たちのプロジェクトにも一貫性が生まれていく。だからスタッフとアーティストという関係に関わらず「オーラルに関わる人たちは全員仲間」と思えるような環境作りをしていきたいです。
そういった未来を見据えたうえで、これからどういったバンドに成長していきたいですか?
山中 日本人として誇りを持ちながら、日本人にしか作れないメロディで、面白いことをプロモーションしたい。そうやってリスナーにアプローチし、存在感を残せるバンドになりたいです。「僕らが死んでからどうやって語り継がれるか」を考えながらストーリーを生み出すバンドが理想なんですよね。日本のアーティストとして世界の歴史に名前を刻むことができるように活動を進めます。

メジャーデビュー5周年。節目だからこそ貫く「ワガママ」

バンドとして、これから挑戦したいことはありますか?
山中 ありますが、まだ言えません!(笑)
あきら 言えるやつあるでしょ。雅哉(中西)がマラソンするとか。
えっ、マラソンですか!
中西 フルマラソンに初挑戦します。目標タイムを設定して走りたいんですよね。
何かの大会に参加するんでしょうか。
中西 いや、ひとりで決めた場所を走る、ひとりフルマラソンです。今も夜な夜な東京を走ってますよ。渋谷から二子玉川、新宿を通って家まで帰ってくれば、ちょうどハーフの距離になるんです。
かなりストイックですね。
あきら 俺は「走る雅哉の応援を頑張る」を今年の挑戦にします。
山中 じゃあ、俺は「走る雅哉の応援をするあきらの応援」を頑張りたい。
鈴木 じゃあ俺は…給水所でも作っときましょうかね。給水所でマグロ捌いたりね。「ほら、雅哉! マグロ食え!」って。
全員 (爆笑)
もうちょっと音楽について何かないですか?(笑)
山中 そうですよね(笑)。今年の9月に初の野外イベントを開催しようと思っています。地元の関西に帰り「泉大津フェニックス」というところで2DAYSをやる予定です。1日目はワンマン。2日目は自分たちの歴史で「このバンドがいなかったら今のオーラルはなかった」というゆかりある人たちをラインナップし、対バンをします。
それはフェスのようなものですか?
あきら フェスとはまったく違います。参加するバンドの人たちにも「今回はフェスじゃない」って言い切ってます。まだラインナップは言えないのですが、イベントの細部までをオーラルの手で作って、オーラルならではの独自イベントにしたいと思っています。
とても楽しみです。9月のイベントに向けて、意気込みを。
鈴木 僕らは今年でメジャーデビュー5周年になるんです。さらにバンドとして大きく成長するためにも、過去も振り返りつつ、自分たちを見直す機会になればと思っています。だからこそ、このイベントに関しては「ワガママ」を貫き通します。
THE ORAL CIGARETTES(ジ・オーラル・シガレッツ)
2010年奈良にて結成。人間の闇の部分に目を背けずに音と言葉を巧みに操る唯一無二のロックバンド。メンバーのキャラクターが映えるライブパフォーマンスを武器に、全国の野外フェスに軒並み出演する。
2017年6月には初の日本武道館公演、2018年2月には地元関西で大阪城ホール公演を開催し両日とも即日完売。リリースした作品は常に記録を更新し、2018月6月リリース4th アルバム『Kisses and Kills』はオリコン初登場1位を獲得。2018年9月からアリーナ4公演含む全国ワンマンツアー「Kisses and Kills Tour 2018-2019」を開催中。、3月17日横浜アリーナでファイナルを迎える。“BKW!!(番狂わせ) ”の精神でロックシーンに旋風を巻き起こしている。

作品情報

シングル『ワガママで誤魔化さないで』
3月13日リリース
【完全生産限定盤】(CD+DVD)
2,160円(税込)
 
【通常盤】(CD)
1,296円(税込)

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、THE ORAL CIGARETTESのサイン入りポラロイドを3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年3月13日(水)18:00〜3月19日(火)18:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/3月20日(水)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから3月20日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき2019年3月22日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
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