女性署員に抱かれるジジ=2019年3月12日午後2時20分、福岡県行橋市行事3丁目の行橋署

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 福岡県警行橋署(行橋市行事3丁目)に居着いているメスの黒猫「ジジ」が、同署の新庁舎への引っ越しを前に、可愛がってきた女性署員に引き取られることになった。

 業務と関係ないため新庁舎へ連れては行けず、ジジの身を案じる声もあったが、飼い猫として「第2の猫生」を歩む。

 ジジは人懐っこい性格のため署内でアイドル的な存在となり、多くの署員に大事にされ、この女性署員に最も懐いていた。女性はジジを県内の実家に預けるという。「皆で可愛がっていたのでジジが寂しがらないか。仕事以外でも一緒にいられるので楽しみです」

 ジジが同署をねぐらにするようになったのは5年近く前。猫好きな男性署員が敷地内を歩くところを見つけて「ニャー」と声をかけたのがきっかけだった。次第に居着き、別館2階の少年係の部屋を拠点に行動。見かねた署員が、署内の邪魔にならない所で餌を与えてきた。

 同署の建物は老朽化に伴い、新庁舎の建設が約2キロ離れた市役所隣の市民会館跡地で進んでおり、4月1日から新庁舎での業務が始まる。ジジの引き取り時期は「ぎりぎりまで置いておいて」との要望が多く、今月末になる見込みだという。

 名付け親で、親代わりだった男性署員は「子どもを嫁に出すような寂しさがありますが、一番懐いていた署員に引き取られるので安心です」と話している。(久恒勇造)