後藤(左)と福徳

 漫才の日本一を決める『M-1グランプリ2018』で、「国名分けっこ」というネタで爆笑をかっさらったジャルジャル

 後藤淳平(34)と福徳秀介(35)は高校の同級生コンビで、デビュー当時からネタの評価は高かった。しかしその一方、人となりがあまり見えず、先輩芸人からはロボットと評されている。

 そこで、元芸人のインタビューマン山下が彼らの謎に満ちた私生活を探ってみた。

――全然知らなかったんですけど、後藤さんのお父さんて現役の吹田市長(大阪)をやられてるんですね。

後藤「はい。もうすぐ2期目の選挙があるって言ってました(笑) 」

――芸人の親が現役市長をやってるって、なかなかのビッグニュースだと思いますが、世間にあまり浸透してないんじゃないですか?

後藤「そうですね。それをなかなか笑いにできてないですね」

――選挙応援はやりましたか?

後藤「選挙応援はしなかったですね。その当時、たしか『表立った応援はやらんといてくれ』って言われたんですよ。だから、こっそりと応援してました。父親が街頭演説やっているのを、『ちゃんと喋ってんのかな?』と思って見に行ってました」

――じゃあ、お父さんも息子がジャルジャルやというのは言ってなかったんですね。

後藤「そうですね。選挙中は言ってなかったです。だから当選して、じわじわと知られていったという感じですね」

――お父さんが家族のことを話していたんですよ。「我が家では『おもしろい』が大事」だと。それで家族で一番面白いのが娘だとおっしゃっていましたが。

後藤「家族で一番おもろないのは父親ですけど」

――そうなんですか!(笑) お父さんと番組共演とかはないんですか?

後藤「麒麟の田村(裕)さんが吹田のケーブルテレビの番組MCをやってはって、こないだ3人でロケに行きました」

――ロケは盛り上がりましたか?

後藤「いえ、3人が探り探りで、まったくハネませんでした(笑)」

■福徳は従姉妹と絵本を…

――福徳さんは2017年に「タリーズピクチャーブックアワード」の絵本大賞を受賞してますが、そんな才能があるとは知りませんでした。

福徳「これは僕の従姉妹が小さいときから、ずっと絵を描いてるような子で、めっちゃ絵が上手かったんですよ。それで僕が2〜3年前に従姉妹の家に行ったんです。そのとき、従姉妹がイラストを描いて一言コメントを書き添えた絵を自分の部屋に飾っていたんです。

 それを見たとき、絵はめっちゃうまいのに文章の内容がちょっと弱かったんですよ。それで絵本の文を面白くしたら行けるんじゃないかと思ったんです」

――従姉妹はプロの絵本作家ですか?

福徳「プロを目指しながらアルバイトをやってる感じです。ずっと友達と絵本コンクールに出しているんですけど、落ち続けている状態でした。それで僕が『話を考えるから絵を描かへん?』って言ったら『書く』って言うて。それで送ったら大賞もらいました(笑)」

――すごいですね! 福徳さんの読みどおりじゃないですか? 2冊目の予定はあるんですか?

福徳「別の出版社で、また従姉妹と『絵本を作ろうか』という段階です。いまはアイデア出しをしているところです」

 ジャルジャルの2人はまだまだ奥が深そうだ。

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