C・ロナウド(写真:gettyimages)

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9日放送、テレビ東京「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」では、200メートルハードルの元アジア記録保持者で、現在は「スプリントコーチ」の秋本真吾氏にインタビュー。速く走るためのコツを紹介した。

秋本氏をランニングコーチに招いた阪神タイガースは昨年、2軍の盗塁数が前2シーズンの2倍に増えた。秋本氏は浦和レッズの槙野智章やジュビロ磐田の川又堅碁を指導するなど、アスリートの走り方を改善している。

その秋本氏によると、足を速くするためのポイントは「足の回転の速さ」と「歩幅の広さ」のかけ算という。そして、後者の「歩幅の広さ」を向上させるのに効果的なのが、なわとびだそうだ。秋本氏は「なわとびは速く走るための要素がすごい詰まったトレーニング」と述べた。

歩幅をのばすには、かかとを地面につけないことが重要という。地面につく走り方は、アキレス腱を使わずに筋肉を使うため、疲労度が高くなる。日本人に多いこの走り方では、ケガをしやすい。なわとびと同じように、かかとを地面につけないと、疲労を抑えてより大きな歩幅を生む。

秋本氏は「世界選手権に出ている選手で、かかとからベタ足で100メートルが速い選手は誰一人としていない」と断言。対照的に、サッカー選手や野球選手は90%ができておらず、「正しいフォームが効率性を高める」と指摘する。

では、スプリントコーチから見て理想の走り方をしているアスリートは誰なのだろうか。秋本氏は、サッカー界のビッグスター、クリスティアーノ・ロナウドの名前を挙げた。

秋本氏は「走っている時の姿勢がきれいで、足がそのまま真下に着地しており、かかとが浮いている」と称賛。さらに、それを走っている時のみならず、ドリブルをしている時でもできていると賛辞を寄せた。