男性アイドルの定年年齢は?

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 3月7日発売の『週刊文春』が報じた、関ジャニ∞・錦戸亮のグループ脱退。

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 記事では事務所と退所に向けた話し合いを重ねているとされている。関ジャニ∞からは、昨年、渋谷すばるがグループから脱退ののち、ジャニーズ事務所を退所している。

 渋谷は、脱退を発表した昨年春の時点で36歳、現在は37歳になった。

 嵐の活動休止のきっかけにもなった大野智は現在38歳。そして、昨年末で芸能活動から引退した滝沢秀明は現在36歳。いずれも30代なかばで大きな決断をしたといえる。

 そして錦戸亮は、彼らより少し若いが現在34歳。グループ脱退を考えているとすれば、やはり30代なかばでの決断ということになる。

アイドルの賞味期限と定年

「40代が見えてきたときに、アイドルとしての自分と向き合い、これからの生き方を考えるのではないでしょうか」

 と、ある芸能ジャーナリストは言う。

「ジャニーズのアイドルは、10代のころから歌って踊り、表向きには笑顔を絶やさない生活を続けています。

 ダンスなどは年齢を重ねるにつれ、10代のころのような動きができなくなり、40歳以降の人生について考えるのが、30代半ばということではないでしょうか。

 アイドルとしてやり切った、そろそろ自分が本当にやりたいことをやってもいいのでは、と考えるタイミングなのだと思います。

 男性アイドルにとって、アイドルとしての“賞味期限”が35歳、そして40歳前後あたりに、“定年”があるような気がします」

 '16年末に解散したSMAPのメンバーは、最年長の中居正広が現在46歳で、最年少の香取慎吾が42歳。彼らにとっても、40歳がひとつの分岐点になったとみることができる。

 前出の芸能ジャーナリストは言う。

「平均年齢が40歳あたりのグループだと、TOKIOやV6、KinKi Kidsなどがあります。山口達也の事件で、ステージ活動ができなくなっているTOKIOはべつとして、V6とキンキはグループ活動そのものは問題なく続いています。

 キンキの場合、光一は毎年出演する舞台『SHOCK』を、剛は耳の病状をみながら、個人の音楽活動を行っています。キンキとしては、レギュラー番組と年に1、2枚のCDをリリースし、できる範囲でコンサートを開催しています。

 V6は、メンバーそれぞれの個性を活かした活動が多く、グループとしての活動はペースダウンしている状態です。とはいえ、グループとして充実感があるのなら、何の問題もありませんよね」

 個人が全員、グループでの活動に納得しているのなら年齢関係なく、長く存続はする。

 しかし、グループ全体での活動と加齢の関係性がずれた場合、ひずみが生じることがあるのではと、前出のジャーナリストは分析する。

「関ジャニ∞も嵐も、デビュー当初、爆発的に売れたグループではありませんでした。そのため、デビューしていきなり売れたグループと比べると、“賞味期限”のピークが長く続き、グループ活動が優先されてしまいます。

 すると、個人の自由な時間を持てず、好きなこともできないまま、どんどん年をとってしまいます。自分を見つめ直す年齢になったときに、グループの一員としての自分と、個人としての自分にズレを感じるのが、35歳から40歳のアイドルの悩みではないでしょうか」

 一方、女性アイドルには「25歳定年説」というものがある、というのはアイドル誌のライター。

「4月卒業予定のHKT48指原莉乃が現在26歳。ほかにも元モー娘。の道重さゆみや、ももちこと嗣永桃子など、女性アイドルは25歳前後にグループから卒業することが多いですね」

 男女の差こそあるが、定年延長してくれることを望むファンは、多いはずだ。

<取材・文/渋谷恭太郎>