まだ24歳と成長の余地もあるサンペール。バルサ化を進める神戸にとってはうってつけの補強になりそうだ。 (C) Getty Images

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 ついに本人がJリーグ挑戦を明言した。

 現地時間3月5日、前日にバルセロナとの契約を解除したセルジ・サンペールが「お別れ会見」に臨み、クラブOBのエリック・アビダルや同じ下部組織出身であるカルロス・アレーニャなどが駆けつけるなか、噂されてきたヴィッセル神戸への移籍を口にした。

 まず、6歳で下部組織に入団して以来、そのキャリアの大半をバルサに注いできたサンペールは、「忘れられないことばかりだ」と思い出を語り、さらに感謝の想いをこぼした。

「初めてバルサのスクールでテストを受けた時のことを思い出すよ。僕らテスト生は0-13で負けたんだけど、僕は合格したんだ。あの時から18年に渡ってここで過ごせたことは誇りだ。このクラブは僕にとって永遠のホームだし、ここで学んだすべてを次に活かそうと思う」

 そして、今月2日にスペイン・メディアで一斉に報じられてから神戸への移籍が注目を集めてきたサンペールは、「次なる舞台は?」という記者の質問に対してはこう返している。

「僕はヴィッセル神戸へ行くよ。彼らは僕を『このプロジェクトにおいて重要だ』と言ってくれた。彼らはバルサのようにプレーをしたがっていてプレースタイルはほぼバルサだ。アンドレス(・イニエスタ)も電話をくれて、直接、僕を誘ってくれた。理由はたくさんあるけど、僕は日本へ行く」

 さらにサンペールは、次のように続けている。

「彼らから得たプロジェクトの情報は僕をますます興奮させてくれるものだった。提案されてから1週間で決心したよ。社長とスポーツディレクターも会いに来てくれたんだ。僕はまたチームのなかで重要な存在になりたかったんだ。高い評価も得たかった。だから日本への挑戦は僕にとって重要な機会だった。楽しみたいと思う」

 すでに報じられているように6日に来日し、7日に入団会見に臨むとされているサンペール。下部組織時代からバルサのアイデンティティーを叩き込まれてきた24歳のスペイン人はクリムゾンレッドのユニホームに袖を通した時に一体何を語るのか? その第一声が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部