舞台挨拶に登壇した高橋メアリージュンさん、三浦春馬さん、松本まりかさん、国本雅弘監督

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 3月3日、品川のTHE GRAND HALLで「連続ドラマW 東野圭吾『ダイイング・アイ』」(WOWOW)の完成披露試写会&舞台挨拶が行われ、三浦春馬さん、高橋メアリージュンさん、松本まりかさん、監督の国本雅弘さんが登壇した。

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 このドラマは、ベストセラー作家・東野圭吾の同名小説を実写化したハードサスペンスで、交通事故が生む「無責任の拡大」をベースに、人の心の弱さ、もろさを鋭く問いかける内容になっている。

 連続ドラマW初主演の三浦さんは、演じる主人公の雨村慎介がバーテンダーということで「毎日のように友人のバーにお邪魔させてもらって、カウンターに入らせてもらい練習しました」と話し、劇中に登場するカクテル「マッドスライド」を実際に壇上で作るパフォーマンスを行った。松本さんは慎介の恋人・成美を演じ、高橋さんは一人二役に挑戦している。

 舞台挨拶では撮影時のエピソードを披露したほか、ドラマの内容にちなんで、それぞれの「忘れたくない記憶」を明かした。三浦さんは「『読売演劇大賞』で杉村春子賞をいただいた時に、とてもうれしくて、それを仲のいい方に報告したところ、予想してなかったんですよ。伝えた瞬間に号泣してくださって。そんなに自分の賞のことで喜んでもらえたのがうれしかったので、それは忘れてはならない思い出だなと思います」と語った。高橋さんは「ヒュー・ジャックマンが大好きで、一度、会見に潜入したことがあったんです。本人が現れたら、その空間がスローモーションになりました。ピンク色に囲まれて、心臓の音もドックン、ドックンって。『本当にこうなるんだ!』と驚きました。あの瞬間は忘れたくないです。一目惚れってこういう感じ?って(笑)」と恥ずかしそうにエピソードを披露。松本さんは「私は赤ちゃんの時の記憶があって、ベビーベッドの中で泣いてる時に、何かが欲しくて泣いてるんですけど、お母さんが来て『あぁ、よしよし。これが欲しいのね、わかったわ』って言ってるんですけど『そうじゃない!』って(笑)。言葉は話せないけど、大人の言語ははっきりとわかってたので、しゃべれないだけで子供はすべてわかるんです。大人になってもこのことを絶対忘れないって思いました」と幼いころの記憶について語った。

 最後は、「この作品に登場するすべてのキャラクターが保身か贖罪かで揺れ動くストーリーになっております。それぞれのキャラクターの心の闇を監督が魅力的に切り取ってくださってるので、目が離せない展開が待っています。1話を見たら、2話、3話と見たくなる作品だと思いますので、ぜひ最後まで楽しんでいただきたいと思います」(三浦)、「自分でいうのもなんですけど、とってもキレイに撮っていただきました(笑)。それを皆さんに見ていただきたいのと、春馬くんのバーテンダー姿、とってもかっこいいです!松本さんもとっても可愛い彼女で、こういう子と付き合いたいなって(笑)」(高橋)、「私にとってすごく思い入れの強い作品です。それでいて春馬さんとメアリさんが魅力的で、とっても怖くて、そういうところが痺れていただけると思います。登場人物みんなの秘密とか抱えているものを想像しながら怖くなって、最終話には皆さんと一緒にホッとしたいなと思います。ホッとするかはわかんないですけどね(笑)」(松本)と、作品に対する思い入れと見所を語り、舞台挨拶を締めくくった。

 WOWOW「連続ドラマW 東野圭吾『ダイイング・アイ』」(全6話/第1話無料放送)は3月16日(土)21時スタート。

取材・文=田中隆信(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス/野木原晃一)