「SUUMO 住みたい街ランキング2019 関東版 記者発表会」でSUUMO池本洋一編集長が人気の街を発表

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リクルート住まいカンパニーが、関東(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)に居住している人7000人(20〜49歳の男女)を対象に実施した「SUUMO住みたい街ランキング2019 関東版」(WEBアンケート形式)を集計して結果を発表。昨年同様、1位は「横浜」となったが、今回は「大宮」が初のトップ10入り!「浦和」「さいたま新都心」も人気が上昇するなど、映画『翔んで埼玉』でも話題の埼玉が躍進した。

【写真を見る】総合ランキングの1位が「横浜」、2位が「恵比寿」、3位が「吉祥寺」、4位が「大宮」、5位が「新宿」に!

■ 横浜やさいたま市の中核駅が人気

2010年に開始して以来、2011年を除いて毎年実施してきた同ランキング企画。今年は、総合ランキングの1位が「横浜」、2位が「恵比寿」、3位が「吉祥寺」、4位が「大宮」、5位が「新宿」という結果に。トップ10には「浦和」(8位)も入り、埼玉県から2駅もランクインした。また、住みたい自治体ランキングでは、1位が「港区」、2位が「世田谷区」、3位が「目黒区」となったが、「鎌倉市」や「武蔵野市」「浦和市」など郊外の自治体が大きく票を伸ばし、昨年とは異なる結果も生まれた。

住みたい街ランキング1位を獲得し、トロフィーを受け取った横浜駅の駅長は「街の魅力は交通の利便性、買い物のしやすさ、住みやすさだと思います。今後も沿線の活性化と安心で安全な運送を心掛けていきたい」とコメント。住みたい自治体ランキング1位を獲得した東京都港区の区長は「港区には現在26万人近く住んでいます。近年は、多くの子どもが生まれ、育つ街にもなっている。こういった方々を、これからも区民の皆さまと力を合わせて支えていきたいですし、また、すべての方々が快適に過ごせるようにきめ細かいサービス提供、街づくりをしていきたいと思います」と挨拶した。

■ “横浜人気”と“埼玉人気”の理由は?

SUUMO池本洋一編集長は、まず“横浜人気”に関して「横浜は飛び抜けて点数を伸ばし、昨年より200点以上ポイントアップしました。20〜40代までと各世代で1位を獲得しており、圧倒的な人気を誇っています。交通の利便性(10路線使える、都心へのアクセスの良さ、リゾートへのアクセスの良さ)や、商業利便性(横浜駅周辺、横浜ベイエリア、昔ながらの飲食店など)に加え、資産価値、景観、イメージ、伝統などの要素が魅力になっていると思います」と詳しく解説。

さらに“埼玉人気”に関しては「4位大宮、8位浦和、23位さいたま新都心と、埼玉は某映画で悪くいわれたりしているようですが、それとはギャップのあるランキングになりました。大宮駅周辺も再開発が進行中で暮らしやすくなっています。2014年に『大宮ラクーンよしもと劇場』がオープンしたことなどにより、メディア露出が多くなったことも、評価の背景にあるのではないでしょうか」と説明。

「浦和は、複合商業施設の進化や、分譲マンションの供給ラッシュ、公立高校のレベルの高さの他、通勤の利便性、つくばでの働き口の増加などもあり、共働き世帯にも人気です」と付け加え、「東京近郊では、始発駅が人気傾向です。16位は三鷹、18位は立川とランクアップ。1位の港区は区役所内に研究所を設置し、毎年人口推計に基づいた施策を推進していることも結果に反映されているのではないでしょうか」と分析した。

■ SUUMO編集長がすすめる“狙い目の街”は「高輪ゲートウェイ駅」「方南町駅」「池袋」

そして、このようなランキングを発表し続けるSUUMOについて、その意図を問うと、池本編集長は「そもそもSUUMOは住み替えのためのサイトなので、皆さまが家探しをするときの目安になればと。人気の街を知っていただく機会にもなればと思っています」と回答。

他社で発表されているランキングとの違いについては「アンケートは8割方同じ取り方だと思うのですが、『住みたいか・住みたくないか』という希望を単純投票で聞いているというのがSUUMOのランキングです。なかには、実際にその街に住んでいる人に住み心地・住み良さを聞いているようなランキングもあるので、それとは別になります」とのことだ。

そして、「住みたい街ランキング」はどのように役立てればいいのか聞くと、「例えば、人気が上がっているところと下がっているところがあると思うのですが、上がっているところというのは、やはり何かしらの魅力が増しているところということになりますので、そこに注目していただければ。今後、もっと住みやすくなっていくのかな、という指標になると思います。一方、シティープロモーションの成果指標として活用される自治体も増えていますが、どこが人気だとか、そういったことは一般の方も、普段の日常会話のネタにとして使っていただけるのではないでしょうか」と池本編集長。

ランキングは反響が大きく、「『うちは何位ですか?』との問い合わせがいろいろな自治体からくるようになった」ことから、100位以下など、かなり下位まで発表している理由も教えてくれた。

ちなみに池本編集長が“住みたい街”として注目しているのは「高輪ゲートウェイ駅」周辺。「まだできていない駅なんですが(笑)。新駅周辺はだいたい値上がるんです。最初は何もなかったりするんですけど、段々施設もできてくるので。こういうところに早い内から目を付けておくのは編集長っぽいかな、なんて思ったりしますね(笑)」。

さらに「駅舎もリニューアルされ、東京メトロ直通運転も開始される杉並区の方南町駅と池袋も注目しています」とのこと。「池袋は西口公園が“日本初の劇場公園”としてリニューアルされて、文化・芸術といったコンテンツがさらに加わっていくので。アニメだけでなくクリエイティブ全般が盛んな、最強の街になると思います」と、その他の“狙い目の街”についても詳しく語ってくれた。(東京ウォーカー(全国版)・Raira)