アマゾンの生い茂るマングローブの間からザトウクジラが発見されるという極めて異例の事態が報告されています。ジャングルの中でクジラが死んでいるだけでも奇妙ですが、本来であれば2月のザトウクジラは南極に移動しているはずとのことで、自然保護団体がなぜクジラがジャングルにいたのか、原因を究明中です。

A baleia jubarte encalhada em Soure, ilha de Marajó, era um filhote de cerca de um ano de idade e 8 m de comprimento. A...Bicho D'águaさんの投稿 2019年2月23日土曜日


Soure quer que ossada de baleia que encalhou fique em museu no Marajó

https://www.oliberal.com/belem/soure-quer-que-ossada-de-baleia-que-encalhou-fique-em-museu-no-maraj%C3%B3-1.78024

There's a Dead Humpback Whale in the Amazon Jungle and Nobody Knows Why - Motherboard

https://motherboard.vice.com/en_us/article/59xwnn/theres-a-dead-humpback-whale-in-the-amazon-jungle-and-nobody-knows-why

Humpback Whale Washes Ashore in Amazon River, Baffling Scientists in Brazil - The New York Times

https://www.nytimes.com/2019/02/25/science/humpback-whales-amazon.html

ジャングルの中からクジラが発見される様子は以下のムービーから。

Mystery as huge dead whale found in brazilian jungle 02/24/19 - YouTube

生い茂る枝葉をかきわけ、ジャングルの中を進むと……



枝の山の上に何かが乗っているのを発見した人々。



近寄ってみると、ジャングルには似合わない巨大なヒレ。



大股でヒレをまたぎます。人間の足のサイズと比べてもその巨大さは一目瞭然。



横たわるのは白いクジラの死がい。



お腹側が上を向いているようです。



斜め前から見るとこんな感じ。



ブラジルの海洋生物学者たちによると、アマゾン川河口にあるマラジョ島で発見されたのはザトウクジラの子どもであるとのこと。ザトウクジラはブラジル沖の大西洋に生息していますが、2月頃はその多くがエサを求めて南極近くにまで移動します。今回のザトウクジラが発見された場所は本来ザトウクジラが移動するはずの場所から4000マイル(約6400km)ほど離れており、科学者たちを困惑させています。

クジラが発見された場所は木々の生い茂るジャングルですが……



完全な内地というわけではなく、沿岸部から15メートルほどの距離です。



ザトウクジラは26フィート(約8m)ほどで少なくとも1歳には達しているとのこと。



クジラが発見された河口は陸地から流れ出る淡水と海水が混合する場所であり、潮によってクジラがマングローブの中に押し流されたのだと自然保護団体Bicho D’Águaの代表であるRenata Emin氏はみています。「分からないのは、2月のこの時期にクジラがブラジルの北沿岸で何をしていたのか?ということです。これは普通ではありえません」とEmin氏はコメント。

クジラは大人のザトウクジラの半分ほどの大きさであり、母親とはぐれた後に死んでしまったのではないかと研究者は考えています。



研究者たちは潮が引いている間にクジラの調査を行い、生死を確認してサンプルを持ち帰ったとのこと。今後、体にあるサインから、クジラが網にかかったのかボートに衝突したのかといった死因が特定される見込みです。