「紫外線ケアしている」という人が約9割。でも落とし穴が!重要なのは化粧品の説明書??

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◆「紫外線ケアしている」という人が約9割。でも落とし穴が!重要なのは化粧品の説明書??

少しずつ寒さも和らぎ、ホッとしたのもつかの間、花粉が飛び始めるなど、春先の季節の変わり目は注意したいことがいっぱい。特に急に強くなってくる「紫外線」は、今からきちんとケアすることが、厳しい夏に負けずに美肌を守り抜くポイントになるそう。今回はこの季節に気になる「紫外線」について基本的な知識を、医師で健康アドバイザーとしても活躍する福田さんに伺った。


2019年1月22日〜1月29日 オズモール調べ(N=1108)
9割近くの人が気にしている「紫外線」。顔だけでなく全身の肌を、1年を通して気遣ってあげたい
「普段の生活で、顔の紫外線対策をしていますか?」オズモールで行ったアンケートによると、「1年中している」が58.2%、「季節によってしている」が29.8%、「していない」が12.0%。9割近くの人が、何らかの形で紫外線を気にかけ、対策をしているという結果に。

紫外線を受けると、肌は日焼けをするのはもちろんですが、そのあとにシワやたるみにつながっていくことも多い。また、頭は無防備にしがちですが、頭皮も紫外線によく当たる部分です。紫外線によって頭皮が乾燥したり、毛を作り出してくれる細胞そのものにも影響を及ぼす可能性があります」と福田さん。

そもそも紫外線は、細胞を傷つけたり、肌を支えているコラーゲンやエラスチンを傷める働きがあるのがその原因。顔だけを気にしがちだが、細胞や肌は首や腕、脚など全身にあるのだから、紫外線に当たったところは同じようにダメージを受けることとなる。「そんな紫外線は、強弱の差はありますが、1年中降り注いでいます。季節を問わず、ある程度紫外線を気遣ったほうが望ましいですね」(福田さん)。


2019年1月22日〜1月29日 オズモール調べ(N=837)
季節ごとのちょっとしたポイントも知っておこう。誰でもできるひと手間で肌を効果的に守りたい
そのほか、「どんな紫外線対策をしていますか?」という問いには、「日焼け止め」が75.2%、「UVカット効果のある化粧品」が71.3%、「日傘」が42.3%、「サングラス」が19.9%という結果に。みんなさまざまなアイテムを使っているが、どんな対策が効果的なの?

「春は、気が付かないうちにすでにかなり紫外線が強くなっています。まだ肌寒いと感じても、UVケアできる化粧品や帽子などで対策を始めたほうがいいでしょう。夏は日焼け止めなどで皆さん気遣ってらっしゃいますが、汗で流れ落ちたのを気が付かない人も多い。流れ落ちたのを放置せずに、こまめに塗り替えるようにすると効果が上がります」と福田さん。秋もまだ紫外線はかなりあるので、日傘や帽子、サングラスを引き続き使っていくのが望ましいそう。冬になっても紫外線は降り注いでいるが、乾燥も厳しい季節。保湿効果とUVケア効果の両方があるアイテムを使うなど、乾燥を悪化させない気遣いもあわせてしたい。

「UVカット効果のある化粧品は活用してほしいですが、実は添付の説明書を読んでいない人がとても多いです。商品によって適量や使い方、落としかたなど差があるので、『どれも同じでしょ』と思わずに、きちんと読んでから使いましょう。このひと手間で、肌を傷めたりせずに効果的にケアできるので、おすすめしたいですね」(福田さん)。そのほか、日傘は有効だが、古い物はUVカット効果が弱まっていることが多いので、ケア商品の定期的な入れ替えも心がけたい。ちょっとした手間や知識で、肌を守る効果に大きな差が出るのだ。


髪や頭皮は、見落としがちなのでケアしたい。紫外線をケアして、春の光を健康的に楽しもう
そのほか、思い込みで誤解していたり、見落としがちなことがあれば知りたい! 「頭皮や髪は紫外線にさらされやすい位置にあります。頭皮のダメージはもちろん、髪の毛も乾燥したり、キューティクルが剥がれ、枝毛や切れ毛になりやすくなります。長期的には、抜け毛や白髪になるやすいという説もあるので、帽子をかぶったり、UVカットアイテムを使うなど、気を付けたほうがいい部位です」(福田さん)。

また、カラーリングした髪は、紫外線に当たると脱色・変色しやすいので、カラーリング直後は気を付けたほうがいいそう。また、長年にわたり紫外線を浴びすぎると、白内障に早くなりやすくなることもあるそう。「ただ、紫外線は悪者ではないこともないことも覚えておきましょう。ビタミンDを活性化したり、気分を明るくしてくれる働きもあるのです。これからの春、怖がって全く光を浴びないのではなく、効果的にケアをしながら健康的に日光と付き合っていきたいですね」(福田さん)。

教えてくれた人
福田千晶さん
医学博士、健康科学アドバイザー、日本東洋医学会専門医。クリニックでの診療のほか、健康アドバイザーとして執筆、書籍や雑誌、テレビ、ラジオ出演などで幅広く活躍。著書に『腰の痛みが治った!』(日東書院)ほか多数。