バチカンで開かれた性的虐待の対策について協議する会議の会場で、フランシスコ法王(フレーム外)の到着を待つラインハルト・マルクス枢機卿(奧左、2019年2月23日撮影)。(c)Alessandra Tarantino / POOL / AFP

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【AFP=時事】ローマ・カトリック教会のラインハルト・マルクス(Reinhard Marx)枢機卿は23日、バチカンで開かれている児童への性的虐待対策を協議する会議で、虐待した聖職者の資料が破棄されていたと明らかにした。資料の作成自体がされていなかった例さえあったという。小児性愛者による虐待被害を野放しにする結果につながっていた。

 会議3日目の同日、ドイツ人のマルクス枢機卿は、「ひどい行いをした者の名前を記録できていたはずの書類は破棄されたか、あるいはそもそも作成さえされていなかった」と述べた。

 マルクス枢機卿はまた、「加害者ではなく被害者が指導され、沈黙を強いられた」「罪を問うために規定された手順やプロセスは意図的に順守されなかった」と付け加えた。

 これに対し、カトリック聖職者による性的虐待被害者の支援団体「Ending Clergy Abuse(ECA)」のピーター・アイズリー(Peter Isely)氏は怒りを隠さず、資料の破棄は「違法」だとして捜査を要求した。アイズリー氏はAFPに対し、「彼(マルクス枢機卿)は誰が、どこで、何を破棄したかということを言っていない」と指摘した。

 これまでの調査で、司教は教会の名声を守るため性的虐待に気付かないふりをし、問題を起こした聖職者は別の教会区に異動させられるケースが多かったことが分かっている。

【翻訳編集】AFPBB News