Jリーグ・FC東京の久保建英は2月23日、川崎フロンターレとの開幕戦で先発出場した。17歳8カ月19日での開幕スタメンは、史上3番目の若さとなる。

以前バルセロナの下部組織に所属していた久保は先日、スペインで今夏のバルセロナ復帰が大筋で合意に達したと報じられた。18歳未満の国際移籍や登録でバルサの規約違反が判明し、13歳で帰国を余儀なくされた久保だが、6月で18歳になるため、その後は国際移籍が可能となる。

23日放送、日本テレビ「Going! Sports&News」では、真相を探るべく、現地スペインで取材した。

久保をスカウトしたオスカル・エルナンデスさんは、7歳のときに初めて見て「とても衝撃を受けた」という。「ほとんどの子どもがボールを追いかけているのに対し、久保はボールを受けるためのスペースを探していた」「7歳にして、自分を有利にするための状況判断ができていた」と述べた。

バルサ復帰について、エルナンデスさんは「スペインの文化をすでに理解しているし、バルセロナのスタイルも分かっている。すでにスペイン語も習得済み。ほかのクラブにいくことを考えると、大きなプラス」と、ポジティブな言葉を連ねた。

かつて、練習後に車で久保を送っていたというエルナンデスさんは、「彼はずっとバルセロナでプレーしたがっていた」とコメント。復帰が実現すれば、「夢がかなうことになる」と述べた。

一方、復帰記事を執筆した『ムンド・デポルティーボ』のフェラン・マルティネス記者は、関係者から「バルセロナが久保の復帰に本格的に動き始めた」と聞いたと報道。昨年9年、久保の代理人も含めて「真剣な話し合いの場」が持たれ、以降は来季に向けて復帰話が固まってきたと明かす。

さらに、マルティネス記者は「久保は可能な限り、バルセロナに戻ってきていた」「バルセロナは久保を招いて、下部組織で一緒だったチームメートと練習する機会を与えてきた」と、久保が退団後もバルサで練習したことがあると明かした。「久保の成長にコーチ陣はとても驚いた」という。

マルティネス記者は「バルセロナは下部組織からトップチームまで、6月に久保が復帰するのを望んでいる。バルセロナは久保に全幅の信頼を置いている」とコメント。復帰の可能性は95%とし、「復帰して2年もすれば、トップチームに行く可能性は十分にある」と太鼓判を押した。