胃に入っていた異物がレントゲン検査で明らかに(画像は『Mirror 2019年2月20日付「Doctors remove stones, bottle caps and coins from man who ate them to cure anxiety」(Image: American Journal of Medical Case Reports)』のスクリーンショット)

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韓国で、腹痛を訴えて病院を訪れた男性の胃の中から2kg相当の異物が発見され、医師らは唖然となった。この男性は手術により異物が摘出され、現在は退院しているという。『Mirror』『The Sun』などが伝えた。

韓国にある「Inje University Ilsan Paik Hospital(仁済大学一山白病院)」のピョン・ワ・チョイ医師は、このほど米症例報告サイト『American Journal of Medical Case Reports』で高陽市に住む54歳の男性(名は非公開)の腹部から2kg相当の異物を摘出したことを発表した。

知的障害を抱えて生まれたその男性患者は、医師に深刻な腹痛と腹部の膨張感を訴えた。そこで複数の検査が行われ、医師が男性の腹部を触診すると小さな石に似た感触に行き当たった。さらにレントゲン検査で、男性の腹部が異物で満たされていることが分かり、医師らは唖然となった。

医師によると、この男性は不安症を和らげるため長期にわたり瓶のキャップや硬貨、小石などを飲み込み続けていたことを打ち明けたようだが、異物が腹部に溜まったままの期間は不明とのことだ。

医師らは内視鏡を使い、異物の除去を試みたが量が多過ぎて取り出せず、翌日に別の外科的処置により、1つずつ異物を男性の腹部から摘出したという。手術を受けた男性は9日間の入院後、自宅へと戻った。ピョン医師は報告書の中で、子供には誤飲はよく起こることと述べたうえで「成人には極めて異例ではあるが、学習困難や精神疾患を抱える大人にはありがちなことである」と記している。

なお2017年11月には、硬貨や釘など7kg分の異物を飲み込んでいたインドのマディア・プラデーシュ州に住む男性(35歳)のニュースが伝えられた。

画像は『Mirror 2019年2月20日付「Doctors remove stones, bottle caps and coins from man who ate them to cure anxiety」(Image: American Journal of Medical Case Reports)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)