22日放送、BS朝日「スポーツクロス」に、1990年から1995年までサッカー日本代表でプレーし、「ドーハの悲劇」を経験した福田正博氏が出演。平成のベストイレブンを選出した。

福田氏が選んだシステムは「4-2-3-1」。守護神に選出したのは、昨年で現役を引退した川口能活だ。福田氏は「スーパーセーブもあるし、神がかっている感じもあり、スター性が抜群」とコメント。「日本サッカーのGK像を変えた」と、人気がなかったポジションのイメージを変えたと評価した。

最終ラインの4人には、内田篤人、中澤佑二、井原正巳、長友佑都を選出。内田を除く3選手は、キャップ数が100を超えている。福田氏は「10年以上代表に選ばれないと」達成できない数字だと賛辞を寄せ、この4人が「非常に堅実な感じ。バランスが取れている」守備陣と述べた。

内田と長友については、「平成世代ではサイドバック像をつくっていった」「この2人が引っ張っていったと言っても過言ではない」とコメント。「内田はイケメン」とルックスにも触れつつ、「才能は間違いない。技術的にもかなり高い」と、もちろんサッカー面での能力の高さが前提と称賛した。

センターバックについては、“ボンバーヘッド”の愛称で親しまれた中澤について「高さもあるし、キャラクターも良い」とコメント。フランスW杯で主将を務めた井原は「その世代の代表を背負ってきた」選手と評している。

中盤の5枚には、ラモス瑠偉、長谷部誠、中田英寿、中村俊輔、本田圭佑を選出。先輩のラモスは昭和から平成にかけて日本をけん引したとし、「日本のサッカーを大きく変えた方」と賛辞を寄せ、中田や本田は「強さを持った選手」と表現した。

一方、中村について、福田氏は「平成のサッカー選手の中では最高のファンタジスタ。天才的なプレーをする」とコメント。違うアイディア、クリエイティブさ、イマジネーションなど、「右利きの人とは違う世界を見ている」と絶賛している。

1トップに入ったのは、“キングカズ”こと三浦知良。福田氏は「平成30年間、ずっとプロのサッカー選手ですから。そんな選手いませんよ、ほかに」とコメント。「昭和・平成・新元号と、3つの元号でプロとしてやるわけですから」と、カズは別格だと述べた。

当然、MVPにもカズを選出。インタビューしたときに「プロのサッカー選手が好き」と、「サッカー選手」ではなく「プロサッカー選手」と言われたエピソードを明かし、「そこにプライドというか誇りというか、自負みたいなものがあるのかもしれないけど、すごく印象に残っている」と振り返った。