中国企業はこのたび、人工知能(AI)を持つ女性ロボット「AI嫁」を開発した(大紀元資料)

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ロボットのお嫁さんが誕生しました!つまり、あなたはもう結婚する必要はありません」中国企業はこのたび、人工知能(AI)を搭載したヒトの女性型ロボットを開発した。深刻な男女比の不均衡で、結婚できない男性のために企画され、「AI嫁」などと銘打たれている。

中国メディアは、AI技術の発展により世界初の嫁型ロボットの発表を報じた。顧客層のターゲットに定めらた未婚の男性たちは、2月の旧正月の帰省中に受けた親や親族からの結婚へのプレッシャーに辟易している。

報道によると、このAI嫁は一流の技術者により設計された。外見は見事に細工され、皮膚の質感や体温さえヒトと同じだという。雑談を交わすことができ、家事をこなす。

さらに、AI嫁はアップグレードを続けており、「将来的には生理学的な要求を満たすだけの道具ではなく、魂の宿る最高の伴侶となる」と宣伝されている。「わずか2万元(約36万円)で、あなたは妻帯者になれる。結婚の心配はもう不要」

中国共産党政権が1979年に導入した一人っ子政策により、人口の男女バランスに深刻な不均衡をもたらした。男性優位の価値観から、女の子が誕生すると殺害されたり、人身売買されたりするなど様々な問題が発生した。

現在、男女比は1.3対1と言われ、中国人女性と結婚できない中国人男性は3000万〜4000万人に上るとされる。このAI嫁について、官製メディアはある中国科学者の見方として「一つの解決策」と報じた。

首都師範大学教育科学院で助教授を務めていた李元華氏は、中国の男女の不均衡は一人っ子政策が原因だと大紀元の取材に述べた。また、その解決策としてAIロボットを導入するなら、社会の攪乱を起こすための措置だと非難する。

「かつての中国歴史にこのようなことがあっただろうか。道徳の欠如は現代社会に著しく表れている。科学技術が人間社会を制御するという考えは、本質的に人にとって有害だ」

「宗教的な観点から言えば、男女は人類の繁栄のために創られた。聖書でも中国伝統文化でも同様だ。神仏の定めた環境で人類社会がある。情と理性を持ち、精神のコミュニケーションを行う」

「たとえロボットがあらゆる知識を持ち、何千何万もの作業を行うことができたとしても、それは機械だ。生理的な欲求を満たすためにロボットを嫁にするというならば、神が定めた人間社会の破壊になる。すでに、危険な境地に達しているのではないか」

中国国務院は2017年7月、「新世代人工知能開発計画」を発表した。その戦略目標は、2030年までに人工知能産業は1兆元(約16兆円)を、関連産業は10兆元(約160兆円)を超えると打ち立てている。

(編集・佐渡道世)