昨年5月1日、労働者像の設置を巡りもみ合う市民団体メンバーと警察=(聯合ニュース)

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【釜山聯合ニュース】韓国の市民団体が、日本による植民地支配に抵抗して起きた独立運動「三・一運動」から100周年となる3月1日に合わせ、植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像を釜山の日本総領事館前に設置する計画を立てているようだ。団体側は昨年5月1日にも像を設置しようとしたが、警察に阻止された。

 市民団体「積弊(積み重なった弊害)清算・社会大改革釜山運動本部」は21日、日本総領事館から100メートルほど離れた場所で3月1日午前10時から三・一運動100周年釜山市民大会を開くことを明らかにした。関係者は、この場には労働者像も持ち込まれると伝えており、当日に像の設置を再び試みるようだ。主催側は当日に行進を行うことも予告しており、警察は現場付近に人員を配置する計画だ。

 団体側が昨年5月1日に像を設置しようとした際には警察との間でもみ合いが起き、負傷者も出た。像は総領事館付近の歩道に1カ月ほど置かれた末、同5月31日に歩道を管轄する釜山市東区が強制撤去。一時、市内の「国立日帝強制動員歴史館」に移され、7月に団体側が引き取った。