実測日清韓軍用精図(資料写真)=(聯合ニュース)

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【寧越聯合ニュース】韓国の私設博物館、ホヤ地理博物館(江原道・寧越)のヤン・ジェリョン館長は21日、日本で1895年に製作された地図「実測日清韓軍用精図」を挙げながら、こうした確かな証拠を用いて独島が韓国の領土であることを世界に認識させることが重要との見解を示した。島根県が定めた「竹島の日」(22日)を前に、「地図には歴史の真実がある」と語った。

 ヤン氏は、日本が独島の領有権を主張する根拠となる文書は日本政府の無主地先占論に基づき島根県が1905年2月22日に発表した島根県告示だとし、これを「独島がずっと前から日本の領土だったと見えるよう、緻密(ちみつ)に作り上げた虚構」と見なした。その証拠の一つとして、「日本は1800年代末までは鬱陵島を『竹島』、島根県告示直前の1904年までは独島を『松島』とそれぞれ記していた」と指摘。朝鮮の木版地図を誤って解釈したためと説明した。

 また、日本の主張をそっくり覆す地図として「実測日清韓軍用精図」を挙げる。島根県告示より前の1895年に日本で日本人により製作されたもので、軍事用だったため当時としては最も精密な地図だったという。

 ヤン氏は「国境線を示す記号を凡例で明示した上で、各国の領土を表示した。独島は鬱陵島と共に韓国の国境線の内側にしっかり描かれている」としながら、「定めた記号で、独島が韓国の領土であることを確実に表記した実証的な証拠」と主張した。

 同氏は「独島が韓国の領土という事実を証言する地図があるのに、日本の独島侵奪の野望を断片的な事件のように感情的に対応している現実を残念に思う」と述べた。領土問題を扱うには、感情的な論拠より位置を表示した証拠のほうが重要とし、「精選された客観的な論証資料をもって堂々と対応し、世界中の人々に『独島は韓国の領土』と普遍的に認識させることが、日本の独島侵奪の野望を断つ道」と提言した。

 ヤン氏は2007年にホヤ地理博物館を開館。地図を通じて「韓国の領土、独島」の周知に取り組み、230回以上の特別講義も行ってきた。