昨年9月。サーシャコーチは常に大坂の顔をのぞき込んで言葉をかける。が、大坂はグータッチには応じたものの、視線を合わせようとしない

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優勝請負人と決別して、グランドスラムは達成できるのか

昨年9月。サーシャコーチは常に大坂の顔をのぞき込んで言葉をかける。が、大坂はグータッチには応じたものの、視線を合わせようとしない

「昨季末に『来年もサーシャと』と、彼女がコーチ契約の継続を発表してから2ヵ月と経っていません。正直驚きました。世界ランキング1位を獲得して、"大坂なおみ時代"がまさに始まろうとしているタイミングでのコンビ解消とは……テニス界でも異例中の異例です」

 と、テニスライター・山口奈緒美氏は驚きを隠さない。

 2月11日、大坂なおみ(21)が、コーチのサーシャ・バイン氏(34)との関係を解消した。解消は大坂側から申し入れ、次の大会はコーチなしで戦う予定という。

「あえて解消の原因を探るとすれば、サーシャのコーチ経験のなさ、ということになるでしょうか。彼をコーチとして雇ったのは大坂選手が初めてなんです。

 サーシャはセリーナ・ウィリアムズなどのトップ選手と契約していたことがありますが、あくまでもヒッティングパートナー(練習相手)で、戦術や戦略を立てるコーチではありませんでした。ただ彼が評価されていたのは、精神にムラのある女子選手を上手に包み込み、気持ちを乗せるすべを持っていたことです。メンタルが弱かった大坂選手にとっては、サーシャをコーチとして迎え入れて精神面を強化することが第一課題でした。全米・全豪の連覇という結果が出て、メンタル面の強化は、もはや達成できたと考えたのかもしれません」(前出・山口氏)

 グランドスラム達成には、あと2つ(全仏と全英)の優勝が必要。王者には王者のコーチを、という判断なのか――。

第20シードから優勝した昨年の全米オープン。練習中、サーシャコーチの呼びかけにウンザリ顔の大坂

全豪オープン中の二人。もともと口数の少ない大坂だが、今年に入り、コーチのアドバイスを拒否するオーラが漂っていた

PHOTO:︎真野博正