月に本を1冊も読まないビジネスパーソンは全体の6割にのぼった

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2018年に「月に読む本が1冊未満」だったビジネスパーソンが6割を占めたことが、楽天が運営するオンライン書店「楽天ブックス」が実施した「上司と部下の読書事情に関する調査」でわかった。2019年1月28日の発表。

調査は、管理職400人、若手社員(役職についていない20代前半の社員)300人の合計700人のビジネスパーソンを対象に実施。一方で、2019年の目標に「本を読みたい」をあげた人も多かった。

本を読まない人でも、今年は「読書をしたい」

楽天ブックスが「2018年の読書量」を聞いたところ、最も低いカテゴリーの「年間6冊未満」が全体の42.1%で最も多かった。

月あたりの読書量に換算すると「月に一冊の本も読まない」は全体の60.8%にのぼり、「月に10冊以上の本を読む」と答えた人(3.9%)の15倍以上となった。

役職別にみると、「月に1冊以上6冊未満の本を読む」と答えた割合は、若手社員の24.7%に対して、管理職が34.3%で10ポイント近く上回った。

一方で、「月に6冊以上の本を読む」と答えた割合は、若手社員の11.3%に対して、管理職が7.3%と、逆に若手が4ポイント上回る結果となった。

調査結果から、ビジネスパーソンの「読書離れ」が明らかになった2018年。しかし、「2019年の抱負・目標」を尋ねた質問(複数回答可)では、1位の「貯金をしたい」(48.3%)に次いで「読書をしたい」(32.1%)が2位にランクインした。

「去年は本を読めなかったが、今年こそは読みたい」――。そう考えるビジネスパーソンは少なくないのかもしれない。

管理職が選ぶ「新社会人へのオススメ本」は?

管理職を対象に「今年4月に入社する新社会人にオススメしたい本」(自由回答)を聞いたところ、「人を動かす』(テール・カーネギー)や「失敗の本質』(戸部良一ほか)、「7つの習慣』(スティーブン・R、コヴィー)といったビジネス書があがった。

また、「竜馬がゆく』や「坂の上の雲」(いずれも司馬遼太郎)など、大きな決断を迫られたときの「人間力」を描いた歴史小説もリストアップされた。

なお調査は、2019年1月7日?10日に実施した。