LG G8 ThinQはOLEDディスプレイをスピーカーとして利用。内部スペースを共鳴室にし低音も増強
LGが来週末から開催されるMWC 2019で発表予定の次期スマートフォンLG G8 ThinQについて、オーディオ関連の情報を公開しました。LG G8 ThinkQはOLEDスクリーンを振動版として音を発生させるCrystal Sound OLED(CSO)を採用するとのことです。

CSOは、LGのディスプレイ製品向けとして2017年に発表された技術。LG G8 ThinQはスマートフォンとして、初めてこれを採用します。ディスプレイをスピーカー代わりにする技術自体は他にもあり、例えば京セラ端末では、受話音声を振動に変換し、ディスプレイを振動させて音を伝えるスマートソニックレシーバーを採用しています。しかし、これはあくまで補助的な使い方です。

完全にスピーカー代わりにするものとしては、Googleが買収したReduxが開発していましたが、1月に発表されたMeizuやVivoの端子レス端末も、同じくディスプレイをスピーカー代わりにするとしています。

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ただし、LG G8 ThinQにスピーカーホールがないわけではありません。従来通り端末下部にもスピーカーが配置されており、CSOと組わせて2チャンネルのステレオスピーカーになるとのこと。

技術的にはスピーカーの廃止も可能だったと思われますが、それをしなかったのは音質へのこだわりがあったためでしょう。その他にもG8 ThinQは、イヤホンを使わずとも7.1チャンネルをエミュレートするDST:X 3D サラウンドシステムや、端末内部のスペースを共鳴室として利用することで、低音と音量を増強する「Boombox Speaker」技術も採用します。

なお、これまでに発表されているG8 ThinQの情報としては、ToF式フロントカメラや、これを利用すると考えられるタッチレス操作対応が明かされています。

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