「絶対正義」山口紗弥加、熱演が期待される“自覚なき悪女”の怖さとは?

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 芸能界の闇をエンターテイメントとして描き昨年話題になったドラマ「ブラックスキャンダル」(日本テレビ系)に続き、2月2日スタートの2度目の主演ドラマ「絶対正義」(フジテレビ系)で“正義のモンスター”を演じる山口紗弥加。「イヤミス」こと、イヤな読後感があるものの、その刺激が癖になるミステリー作家の新旗手として知られる秋吉理香子氏の同名小説が原作の作品だ。

「山口演じる高規範子は、法律を唯一無二の価値基準に持ち『私、何か間違ったこと言ってる?』が口癖の天使のような悪魔なんです。喫煙した学生を温情で見逃した教師や警官を懲戒解雇に追い込んだり、廃屋で寒さをしのいでいたホームレスを排除したり、範子の正義には容赦がない。これらの行為については、ドラマ初回で、高規の高校時代役を演じた白石聖が好演していましたが、すべてが法律に則った正論であるため、範子の周囲にいる人間は彼女の“絶対正義”によって真綿で首を絞められるような感覚に陥っていく、といった内容なんです。山口は昨年『ブラックスキャンダル』や『モンテ・クリスト伯』(フジテレビ系)で他人を陥れるために策略を張り巡らせる印象に残る悪女を演じてきましたが、このドラマで演じる範子は自覚のない悪女。これまでの悪女と比べるとわかりやすさは半減しますが、ゾッとするような恐ろしさはこれまで以上でしょう。共演する田中みな実が話題をさらっていますが、どんなキャラでも自分のモノにする“演技モンスター”な山口を相手に、どこまで追い詰められて苦しむのか楽しみですね」(テレビ誌ライター)

 これまで演じてきた“企み顔”が似合う悪女から、何も知らない無垢な少女のごとく“キョトン顔”で他人を振り回す「ニュー悪女」の山口の活躍に期待したい。