CHEMISTRYの歌とルックスはなぜ衰えないのか? ASAYAN時代から変わらぬ原点

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「やっぱりうまい、カッコいい」。CHEMISTRYを聴くと皆がそう感じるのだろう。ふたりが音楽番組に出演するたびに、SNSは賞賛の言葉で溢れる。

5年の活動休止を経て、2017年に再始動。伝説のオーディション番組「ASAYAN」(テレビ東京系)でふたりをデビューさせたプロデューサー・松尾潔氏と再び手を組み、現在は精力的な音楽活動を行なっている。

一方で、休止期間によって生まれた「CHEMISTRYを知らない世代」のことも、ふたりは認識している。空白をどう埋めていくのか。正直な心境を語ってくれた。

さらに後半では最新シングル『もしも/夜行バス』に絡め、CHEMISTRYに「もしも〇〇だったら?」という4つの質問を投げかけた。息の合ったふたりの掛け合いにも注目してほしい。

撮影/内田紘倫(The VOICE)
▲左から、堂珍嘉邦、川畑要。

ツイッターでのトレンド入りは「半信半疑」

おふたりがテレビ出演されるたびに、SNSが盛り上がるのが印象的です。 昨年12月も『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への出演時に「CHEMISTRY」がツイッターでトレンド入りしていましたね。
川畑 あのトレンド、本当なのかな? あんまり信じてないんだよね(笑)。楽屋でも「何か別の力が働いているんじゃないか…」って。
堂珍 要がそのとき言っていたのは、「CHEMISTRYって単語は海外でも普通に使われるから、そのときちょうど化学界でCHEMISTRYが連呼されてたんじゃないか」って(笑)。
いやいや、きっとおふたりの力だと思いますよ(笑)。「やっぱりカッコいい」「最高」というようなツイートが上がっていました。
川畑 ありがたいですね。半分くらい、信じることにします(笑)。
「ふたりともむしろ見た目が若くなってないか?」というようなコメントもありましたね。
川畑 それはたぶん照明のせいでしょうね。僕らの後ろで、スタッフが話しているのを聞きましたもん。「パーン! って白い照明を当ててください」って(笑)。
でも実際こうしてお会いしても、めちゃくちゃ若いな、という印象は変わりません。
堂珍 いやいや、もうおっちゃんですよ。
川畑 40になりましたからね。
CHEMISTRYが40歳…! ちょっと信じられないです。若さを保つ努力をしていらっしゃるんでしょうか。川畑さんは、筋トレにかなり力を入れてますよね。
川畑 はい。今日も朝からジムに行ってトレーニングしてきました。
では堂珍さんも筋トレを?
堂珍 僕は、今日も朝からサッカーゲームをしてきました。
(笑)。変わらない歌唱力に驚く声も上がっていましたが、キープするために何をされているんでしょうか。
川畑 これも意外に、何もやってないですね。前日に酒を飲まないとか、そのくらいです。でも調子いいですよ、今。楽しんで歌えてんな、と思って。デビューした頃って、うまく歌わなきゃとか、CDみたいに歌わなきゃとか考えてたんですけど、そういうのがなくなって変わりましたね。
堂珍 僕も特別なことはやっていないですね。その日のコンディションに委ねるところはあります。でも今だに「今日ダメだったな」ってことは全然あるし。生ものを、いかに楽しめるかですよね。

松尾潔プロデュースは、再始動のときに決めたことだった

新作の『もしも/夜行バス』もそうですが、再始動から3作連続、松尾潔さん(オーディション番組・ASAYANでCHEMISTRYをデビューさせた人物)のプロデュースが続いていますね。
堂珍 再始動するときに、「松尾さんともう1回やらせてもらいたい」ってところから始まって。
川畑 そこはしっかりと計画を立てていました。オーディションのときに松尾さんから言われていた「R&Bテイストなデュオ」というものを、もう一度出していきたいと。デビューから10年以上経ったうえで、今の自分たちがどう松尾さんと向き合って作品を作れるか。昔はたぶん何も意見を言えなかったですし、時間を経たことで、より良いものができるだろうと。
堂珍 デビューしたころの松尾さんのプロデュース時代って、実は最初の2年くらいしかないんですけど…
アルバム3枚目までですね。
堂珍 そうです。しかも3枚目はリミックスだから実質2枚なんですよ。でもその時代が僕らが世の中にいちばん認知されたときだったりするし、みんなの印象は強くて。でも、今だったらもっとうまく松尾さんの曲にハマれるのにっていう気持ちもあって。
今作も、松尾さんプロデュースで「これぞCHEMISTRY」というR&Bナンバーになっている印象を受けます。
川畑 今回はとくに、この時代には攻めたような曲になったんじゃないかなと思いますね。ごまかしが効かないというか。ボーカルを前面に出して、90年代のR&Bの良さで勝負できてるような気がします。世の中にオートチューン(機械で音声を変える技術)とかがあったとしても、僕らはそっちじゃない。ふたりの歌声の魅力を楽しんでもらいたいな、って。
「この時代に」とおっしゃいましたけど、「時代と逆行している」とまでは言いませんが、今、こういうR&Bの曲を発表するのは、CHEMISTRYのブレない哲学を見た気がします。
堂珍 でも、世の中もこちらに帰ってきてる感じはします。やっぱりEDMとかトラップのジャンルが今は強いですけど、また「歌もの」もどんどん増えていくだろうと信じてやってますね。
そのうえで、今作『もしも』は、どんな楽曲なんでしょうか。
堂珍 歌詞の内容は失恋ナンバーなんですけど、サウンド的なところも含めて自分たちの経験からリアリティーを出したいと思ったし、R&Bだとそういうウェットな感じってすごく大事だと思うんです。

ボーカリストの本音が見える曲ってあるじゃないですか。松尾さんには、そういう僕らの心境を、ずっと寄り添いながら見ていただいていますし。見え隠れするリアリティーの中で、今回のサウンドは90年代のR&Bのイメージを保ちながら、より洗練されたものに仕上がったと思います。
『夜行バス』も、歌とピアノ1本の、これもまたCHEMISTRYらしいバラードですね。こちらもふたりのハーモニーを前面に押し出した曲です。
川畑 そうですね。ボーカルの力が伝わる曲が、2曲並んだと思います。無理して今どきの、頑張ってる感じの曲を歌うんじゃなく、自分たちらしさをストレートに出せました。

「CHEMISTRYを知らない世代」は、僕らにとってチャンスでもある

同時発売で、アルバム『はじめてのCHEMISTRY』が出ますね。ファンの方による投票で名曲を集めたCDですが、「はじめての」と銘打った意図はなんでしょうか。
堂珍 5年ぶりに戻ったときに感じたのはやっぱり、「CHEMISTRYを知らない人が、いっぱいおるわ!」ということでしたから。
▲再始動ライブの様子。
「CHEMISTRY世代」ド真ん中の人たちからすると、おふたりを知らない世代がいるというのがそもそも新鮮だと思います。
堂珍 5年間やっていなかったら、15歳の人が20歳になりますからね。いちばん多感な、音楽を好きになりやすい時期に僕らがいなかったわけで。世代でいうと、今30歳前後の人たちがいちばんCHEMISTRYを聞いてくれた人だと思うんですが、その人たちが親子で聴いてくれたりするのもうれしいし、「ただいま」と「はじめまして」が同時にある感じで。ライブも最近は3~4割くらい、初めての人が来てくれるよね。
川畑 そうだね、場所によってだけどね。再始動のニュースが、若い人に知ってもらえるひとつのきっかけになったのかもしれないし。テレビ出演も大事だし。知らない人がいるっていうのは、僕らにとってチャンスでもあるから。
昔からファンの人もいれば、初めてCHEMISTRYを知る人もいる。そんな状況の中で、どんなふうに活動をしていきたいですか。
川畑 再始動したばかりのころは「5年の空白をどう埋めるか」ということをまず考えていたんですけど、そのあと新曲をリリースしたり、「20周年」というものが近づいてくる中で、もっと先を見据える気持ちが漠然とはしていますが、強くなってきていますね。
堂珍 この5年は僕にとって、ソロ活動で自分の世界を広げる。いろんな角度から見つめないと自分を語れないと思ったからこその5年。ファンのみんなに約束した通り、パワーアップしたCHEMISTRYを引き続き、伝えていけたらと思ってますよ。再始動後の自分としては、世の中の人たちがなんとなく思ってる「CHEMISTRYっぽさ」に自分から寄せていかないようにはしようと。遊び心を持ってやっていきたいですね。

CHEMISTRYに聞く、4つの「もしも」

ここで、新譜の曲名『もしも』にちなんで、おふたりに、編集部からいくつかの「もしも」を質問できたらと思っています。
まずはこちらです。
川畑 「18年後、照明のおかげでもっと若返るよ」って。教えておいてあげたいですね。
(笑)。堂珍さんはいかがですか。
堂珍 そうですね…『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいに未来を変えようなんて思ったらえらいことになりそうなんで。渾身の、「頑張れ!」を言いたいかな。あとは、人を大事にしろよとか、地元を愛せよとか。ほんとは「ピアノもうちょっとやっとけよ」とか「ギターも頑張っとけ」とかあるけど、言ってもたぶん、やんないから(笑)。
川畑 なんならそれ、今からでもできるからね!(笑)
もしも一時活動休止をしていなかったら…
川畑 限界が来て、ぶったおれてたんじゃないですかね。
堂珍 お互いソロをやってみたいっていう思いがずっと残ってたし、そういう意味でリフレッシュになって良かったと思ってるから。ルーティンみたいな感じでCHEMISTRYを続けていたら良くなかったんじゃないかと思う。
川畑 結果論ですけどね。CHEMISTRYであることと、ひとりであること、どっちも大事だから、5年っていうのは必要な時間だったと思います。
これはどうでしょう。
川畑 筋力テストですね。
堂珍 すぐ答えたね(笑)。
川畑 どれだけの重りをあげられるのか。どの部位が強いのか、何が欠けているのかを調べたいです。
堂珍 僕は腹筋が人並みで、それ以外は、人並み以下だと思う…。
堂珍さんは、もしも川畑さんになったら何がしたいですか。
堂珍 そうだなあ。要は東京の葛飾区の下町育ちなんです。地元の友達と大宴会とかしてみたいな。僕の場合、広島まで帰るのはなかなかハードルが高いんで。下町でハッピーに飲んでみたいっていう。
川畑 ロクなことにはならないけど、やったほうがいいよ(笑)。
普段、川畑さんはそういう飲み会をしてるんですか。
川畑 最近は減ってきましたけど、地元に戻ればありますね。もう果てしないんで、飲み方が。やるときは腹くくんないとダメです。
堂珍 広島の地元は過疎化が進んできて、寂しいものがありますね。東京に出てきた身でよく言うわ、って話ですけど。子どもの頃、すごいにぎやかに見えてた神社が今は寂れてたりするのを見ると、切ないです。
もしも何でも願いがひとつかなうとしたら。
堂珍 シェンロンってことですね。
はい、そんな感じですね。『ドラゴンボール』の。
川畑 まじか、シェンロンか。なんか…こういうの、昔のほうがパッと答えが出た気がしますよね。意外と出てこないな。
堂珍 僕はいっぱいあるんだよなあ。ひとつに絞れない。
対照的ですね。
川畑 自分のモードによりますよね。今、それをやっちゃうと、生きてる意味がなくなりそうだから。40になったから余計に思うのかもしれないですけど。このあと自分の手で何を叶えていけるのか? っていう気持ちが強いんですよ。なんか、真面目な話になっちゃうな。シェンロンに頼れなくなっちゃった。「シェンロンに頼るのが怖い」って書いといてください(笑)。
堂珍さんは?
堂珍 あんまり重い話になってもあれですよね。でも普通に「戦争がない世の中にしてほしい」とかは思うな。あとは、インターネットがない世の中とか。
川畑 えっ? さんざんオンラインでゲームやる人が? 今、すごいびっくりしたわ(笑)。
堂珍 矛盾はしてるのよ(笑)。でも、以前はもうちょっといろんなことが素朴で、ありがたみがあって、感動があったように思うんですよ。待ち合わせするときの連絡も、電話まででいいんじゃないだろうか、とか。
文明を減らしてみたら、たしかにおもしろいかもしれないですね。ただあの、これはインターネットの媒体に載るインタビュー記事なんですけど、大丈夫ですか。
一同 (爆笑)。
堂珍さんのゲーム好きは変わらずですか。
堂珍 ゲーム、はい、やりますよ。もう常にオンラインにつながっていないとイヤです(笑)。
川畑 だから、どの口が言ってんだという。
すさまじい矛盾でしたね(笑)。
堂珍 きっと最初から知らなかったらいいんですよ。1回知っちゃうと怖いんで。
川畑 もう、何も知らない自分に戻してもらえばいいんじゃない?(笑) ゲームも知らないピュアな自分に。
堂珍 生まれ直すみたいな話になっちゃった。たしかにそうかもしれないけど、それはそれで大変そうだな(笑)。
CHEMISTRY(ケミストリー)
テレビ東京系『ASAYAN超男子。オーディション』で、約2万人の候補者の中から選ばれた堂珍嘉邦、川畑要によるヴォーカルデュオ。シングル『PIECES OF A DREAM』で2001年デビュー。1stシングルが16週連続TOP10入りというロングセラーを記録し、いきなりのミリオンヒット。1stアルバム『The Way We Are』は300万枚のモンスターヒットを記録。同年、NHK紅白歌合戦に初出場し、瞬間視聴率No.1(関東圏)を獲得。2012年4月より、メンバーそれぞれがソロ活動に専念。2017年、ワンマンライブ「CHEMISTRY LIVE 2017 -TWO-」をもってグループとしての活動を再開することを発表。同公演のチケットは、発売開始15分で即完売。再始動後、精力的に活動中。

作品情報

37thシングル『もしも/夜行バス』
2月13日リリース
【初回生産限定盤】(CD +DVD)
4,800円(税込)
 
【通常盤】(CD)
1,300円(税込)
 
【完全生産限定盤】(アナログ盤7インチ)
1,950円(税込)
 
ファン投票による入門ベストアルバム
「はじめてのCHEMISTRY」同時発売
【期間限定生産盤】(CD)
2,160円(税込)

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、CHEMISTRYのサイン入りポラロイドを3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年2月15日(金)18:00〜2月21日(木)18:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/2月22日(金)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから2月22日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき2019年2月25日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
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