欠席の安藤サクラに変わって『万引き家族』女優主演賞を受け取った城桧吏(写真はオープニングセレモニーのもの)

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 名子役の城桧吏が14日、神奈川県川崎市で行われた「第73回毎日映画コンクール」の表彰式に出席。この日、『万引き家族』で女優主演賞を受賞した安藤サクラが、NHK連続テレビ小説「まんぷく」撮影のため欠席したことから、同作に出演した城と佐々木みゆが安藤に代わって賞を受け取った。

 是枝裕和監督による『万引き家族』は、同賞で日本映画大賞のほか、女優主演賞、女優助演賞(故・樹木希林さん)の3部門で受賞。親の年金を不正に受給していた家族が逮捕された事件に着想を得た物語で、リリー・フランキーが父、安藤が母、城桧吏が息子、佐々木みゆが一家に引き取られる少女を演じた。第71回カンヌ国際映画祭では、日本映画では今村昌平監督の『うなぎ』以来21年ぶりとなる最高賞のパルム・ドールを受賞し、日本時間2月25日に開催される第91回アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされた。

 城は登壇すると、安藤について「とてもきれいな方ですごく面白くて楽しくて、(一緒に撮影したことが)いい思い出になっています」とコメント。「安藤さんは撮影していない時は僕と仲良く一緒に喋っていて、その時は楽しくて……。でも撮影が始まるといきなりスイッチが入ってその場の(撮影の)空気の中に溶け込んでしまう。一緒にいて、とても勉強になる方でした」と賛辞を贈った。一方、佐々木も安藤を「とても面白くて、優しい人」と紹介。城に優しくエスコートされながらのトークも緊張したようで、「すごく緊張して魂がぽかんと浮いてしまいました」と話して会場を和ませた。

 同賞は1935年に「全日本映画コンクール」として始まり、第二次世界大戦による中止を経て、1946年に「毎日映画コンクール」として再開された。日本映画優秀賞は『菊とギロチン』(瀬々敬久監督)、監督賞は『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、男優助演賞は『斬、』の塚本晋也が受賞。スポニチグランプリ新人賞は男優部門を『教誨師(きょうかいし)』の玉置玲央が、女優部門を『菊とギロチン』の木竜麻生が受賞。田中絹代賞には白川和子が、特別賞には字幕翻訳家の戸田奈津子がそれぞれ選ばれ、表彰されていた。(取材・文:名鹿祥史)

受賞作は以下の通り。

日本映画大賞『万引き家族』

日本映画優秀賞『菊とギロチン』 

外国映画ベストワン賞『スリー・ビルボード』 

監督賞 上田慎一郎『カメラを止めるな!』 

脚本賞 野尻克己『鈴木家の嘘』

男優主演賞 柄本佑『きみの鳥はうたえる』

女優主演賞 安藤サクラ『万引き家族』

男優助演賞 塚本晋也『斬、』

女優助演賞 樹木希林『万引き家族』

スポニチグランプリ新人賞 玉置玲央『教誨師(きょうかいし)』

スポニチグランプリ新人賞 木竜麻生『菊とギロチン』 

田中絹代賞 白川和子

撮影賞 月永雄太『モリのいる場所』 

美術賞 原田満生、堀明元紀『日日是好日』
 
音楽賞 Hi’Spec『きみの鳥はうたえる』 

録音賞 吉田憲義『日日是好日』

アニメーション映画賞『若おかみは小学生!』

大藤信郎賞『リズと青い鳥』

ドキュメンタリー映画賞『廻り神楽』 

TSUTAYAプレミアム映画ファン賞 日本映画部門『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』

TSUTAYAプレミアム映画ファン賞 外国映画部門『ボヘミアン・ラプソディ』

特別賞 戸田奈津子(字幕翻訳家)