キャンプ初日にブルペン入りしたカブス・ダルビッシュ有【写真:田口有史】

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米メディアにはジョーク交えながら英語で応対

 カブスダルビッシュ有投手が13日(日本時間14日)にキャンプイン。ブルペンで投球練習を行うなどして、移籍2年目のスタートを切った。米メディアには英語で、時折ジョークを交えながら対応。米テレビ局のNBCスポーツは「彼はシカゴのメディアに対して、英語でジョークを言い、2018年、身体的にも精神的にも苦しんだことについてオープンに話した」と報じ、「新しい年に、新しいユウ?」「ダルビッシュはカブスのキャンプで別人に見える」と見出しを付け、今季への期待を込めて、右腕の様子を紹介している。

 昨年9月に右肘のクリーニング手術を受けたダルビッシュについて、記事では身体面では「彼は10〜15ポンドほど筋肉を増強した」と一回り大きくなったことをレポート。移籍2年目を迎えたことで「(昨年より)ずっと快適さを感じていて、プレッシャーを感じていないと語った」としている。

 一方、完全復活を目指すダルビッシュも「(カブスを)家族だと思っている。昨年のこの時期は、何も言わなかったけど、カブスに貢献しなければならない、20勝しなければならないといろいろと考えていた。今年は自分らしくいたい」と、気持ち新たにチームの力になることを誓っている。

 同僚で米屈指の左腕、ジョン・レスター投手はダルビッシュについて「最初の年は少しタフだったと思う。もちろん彼は日本、テキサス、ドジャースを経て、ここにやって来た。彼は多くのものを背負っていた。選手はファンを含めた皆に良い印象を与えたい。大変だったと思うが、今は快適に感じているようだ。彼が健康になって嬉しいよ。彼は本当にチームの力になってくれるからね」と昨年の心理状況を思いやった。

 ジョー・マドン監督も「今年の彼は違うと信じている。自分をさらけ出すことができるのは素晴らしいことだ。簡単なことではない。だから、彼を称賛する。そうした問題を自分だけで抱え込むことは状況を悪くするだけだ。回復のためには吐き出すことも必要だ。彼がそうしたことは嬉しいよ」と、いい意味での変化を喜び、期待を寄せていた。(Full-Count編集部)