『十二人の死にたい子どもたち』より
 - (C) 2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会

写真拡大

 1月25日に公開された映画『十二人の死にたい子どもたち』の興行収入が12億円を突破したことが明らかになった(数字は配給による発表)。このヒットを支えるのは、作品のメッセージ性に共感する10代から20代前半の若者たちだという。

 本作は、『トリック』シリーズなどを手掛けた堤幸彦監督が冲方丁の同名小説を映画化した密室サスペンス。杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈ら人気若手キャストが勢ぞろいしたことでも話題を集めている。初週の興行成績は、1月25日〜28日(金土日)の3日間で観客動員数26万人を超え、興行収入も約3億4,000万円という好スタートを切った。

 公開から3週を経た2月13日時点で動員数は95万人、興行収入は12億円を突破し、依然として好調な様子。安楽死志願の未成年12人を人気キャストが熱演した本作のヒットを牽引しているのは、10代の中学・高校生から20代前半の年代で、とりわけ中高生の場合はカップルや親子、3人から6人以上の友人グループでの来場の傾向があるという。

 公開前からセンセーショナルなタイトルや豪華キャスト発表などで話題を集めていた本作だが、口コミの核となっているのは、サスペンスの主人公となる12人の未成年たちが抱える“死にたい理由”のようだ。深いメッセージ性がヒットの一因となり、衝撃的なタイトルや狂気を感じさせる宣伝などから受けるのとは異なる感動や共感を若年層には与えたといえる。

 SNSなどでも「予想とは違い、命の大切さを知ることができた」「サスペンスだけど、青春映画の領域にある」「10代はもちろん、大人も共感できる」という声などが寄せられており、若者が牽引するヒットの理由を垣間見ることができる。(編集部・大内啓輔)