2月12日、ドイツで開催中のベルリン国際映画祭で、中国の巨匠、張芸謀(チャン・イーモウ)監督(68)の作品『ワン・セカンド(英題)』の上映が中止となった。映画祭側は技術的な問題が理由としているが、中国当局の意向が働いたとの憶測も浮上している。写真は、チャン監督で2018年11月17日台北で撮影
 - (2019年 ロイター/Tyrone Siu)

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[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツで開催中のベルリン国際映画祭で、中国の巨匠、張芸謀(チャン・イーモウ)監督(68)の作品『ワン・セカンド(英題) / One Second』の上映が中止となった。映画祭側は技術的な問題が理由としているが、中国当局の意向が働いたとの憶測も浮上している。

 『ワン・セカンド(英題)』は、1966〜76年の文化大革命時代を舞台にした作品で、映画祭最終日の15日に初上映が予定されていた。

 映画祭側は「ポストプロダクション(仕上げ作業)中におきた技術上の問題」と説明。最高賞の金熊賞は同作品を除く16本で競うことになったと発表した。また、『ワン・セカンド(英題)』の代わりに、チャン監督の2002年の作品『HERO』を上映するという。

 18年にわたりベルリン映画祭を監督し、今回の映画祭で引退が決まっているディーター・コスリック氏は、上映中止を非常に残念に思っていると述べた。検閲が上映中止の理由かとの質問には分からないと回答し、技術上の問題で上映準備ができていないとの説明があったと述べた。

 チャン監督は1988年に『紅いコーリャン』で中国人監督として初めて金熊賞を受賞した。