中国メディアは、「日本に実際住んでみると、日本の若者は勝手気ままにお金を使おうとはしない。たとえ家が裕福であっても、お金を使う時には深慮熟考を重ねたうえで、使うべきところにお金を使うのである」と伝えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は13日、「経済が発展しているにもかかわらず、どうして日本の若い人は中国の若者のように派手にお金を使わないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「先進国の話をするうえで、日本に言及しない訳にはいかない。戦後の日本経済は人びとを驚愕させる速度で発展を遂げ、国民の生活水準も大きく高まった」とし、現在では米国、中国に次ぐ世界第3の経済大国になっていると紹介した。

 そして、「これほど発展している日本では、さぞや大胆なお金の使われ方がしていることだろうと考える人も少なくない。しかし、日本に実際住んでみると、日本の若者は勝手気ままにお金を使おうとはしない。たとえ家が裕福であっても、お金を使う時には深慮熟考を重ねたうえで、使うべきところにお金を使うのである」としている。

 そのうえで、日本の若者がお金の消費に慎重な姿勢を持っている理由として「日本では、社会人になると親から経済的な支援を受けなくなり、あらゆる支出を自分の収入から賄わなければならなくなる」と解説。このために、多くの日本の若い社会人はやたらにお金を使おうとしないのだと説明した。

 さらに、お金の使い方に対して慎重になることで蓄積する貯金は将来の結婚資金や、育児、教育の資金として用いるとし、「日本の若い人と中国の若者では消費観が違うと言わざるを得ない。中国では自ら働いて収入を持つ若者の多くがなおも親に生活を頼る一方で、自分で稼いだお金を派手に使ってしまうという『悪習』があるのだ」と伝えている。

 経済活動を活発にするためには積極的に消費活動を行うべきだが、だからといって自身の生活が成り立たなくなるほどお金を使ってしまえば、元も子もない。「使うべきところには惜しまず使い、それ以外の部分では節度を持った消費をする」というのが理想なのだろうが、現実にはなかなか難しいのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)