生体認証できる自販機発売。ライブチケットや調剤薬品の受取などを想定
各種生体認証製品を手掛けるLiquidが、自動販売機の製造販売も行うサンデン・リテールシステムと生体認証付き自動販売機を共同開発、その一般販売を開始しました。

自動販売機での認証というと、顔認証や運転免許証で年齢を確認するたばこの自動販売機がありますが、そういったものとは違い、生体認証スキャナーを用いて本人確認を行うものです。

当然ながら、あらかじめクラウド上に必要な情報を登録しておく必要がありますが、本人確認を行うことで、これまで無人では販売できなかった商品を自動販売機で扱える可能性があるとしています。

用途としては、年齢確認により成人にのみアルコールを販売したり、本人確認によるライブチケットの販売、登録された医薬品情報をもとにした自動販売機での医薬品の受け取りなどが考えられているとのこと。

とはいえ、いずれも各種法令の確認や照会、あるいは法改正が必要となるため、直近で便利に使えるものではありません。とりあえず、対応システムのみ先行で用意し、これから実際の用途を詰めていくという段階です。

果たして、どれだけの人が生体認証にかかわる情報をクラウドに預けるのか疑問ではありますが、本人確認の上で、毎日服用するような調剤薬品の受け取りが行えるなら、確かに便利かもしれません。ただこの場合も、違う商品(薬)が出てきたでは済まされないので、補充する人にも特別な資格が必要になりそうではありますが。

この自動販売機は、2月13日〜15日に幕張メッセで開催されているスーパーマーケット・トレードショーで展示されているとのことです。