2月11日、「けやき坂46」が「日向坂46」に改名することがサプライズ発表された /撮影=神保達也 (C)テレビジョン

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■ グループ名は“ひなたざか”、坂の名前は“ひゅうがざか”

【写真】実際に日向坂に行ってみて分かった、坂の解説文/撮影=栗原祥光

グループ名の“日向坂”と同名の坂は、港区三田1丁目と2丁目の間を走っている。グループ名とは違い、坂の名前は“ひゅうがざか”だ。江戸時代前期に、この坂の南側に毛利日向守の屋敷があったことに由来するという。坂の下側にある標識には、「誤ってひなた坂とも呼んだ」と記されている。坂の最寄り駅は東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線の麻布十番駅だ。

■ 地下鉄の駅名でもある「乃木坂」

“坂道シリーズ”の元祖、乃木坂46が由来する「乃木坂」は、港区赤坂8丁目・9丁目を走る坂だ。グループ名は、発足当時、乃木坂46のレーベル会社であるソニー・ミュージックエンタテインメントが所有していた「SME乃木坂ビル」に由来する。坂の名前自体は明治時代の軍人・乃木希典に由来し、坂の周辺にはその名を冠した乃木神社や乃木会館が所在する。東京メトロ千代田線の駅名にも採用されており、坂のみならず一体の地名となっている。坂の最寄り駅も、東京メトロ千代田線の乃木坂駅で、駅の発車メロディは乃木坂46の「君の名は希望」が採用されている。

■ 坂の名前は「欅坂」ではなく「けやき坂」

「けやき坂」は命名されてまだ日の浅い坂だ。港区六本木6丁目の再開発により生まれた坂で、グランドハイアット東京、六本木ヒルズ、テレビ朝日本社を横断するように道がひかれている。グループ名としては「欅坂46」だが、坂や通りの名前はひらがなの“けやき坂”で統一されている。その名の通り、道の両側はケヤキ並木となっており、毎年冬になるとイルミネーションが施され、幻想的な光景が広がることでも知られる。坂の最寄り駅は、六本木ヒルズと同じく東京メトロ・都営地下鉄の六本木駅。また、麻布十番駅からも徒歩でのアクセスが可能だ。

港区は坂の多い町だけに、アップダウンこそあるものの、もっとも離れた日向坂から乃木坂まで約2km強。2つの坂の中間にけやき坂があるため、3つの坂を散歩がてらに巡ることは十分可能な距離だ。グループ名ゆかりの地を実際に歩いてみるのも楽しいだろう。(東京ウォーカー(全国版)・国分洋平)