サブグラウンドでの特守で近本はダイブするも…(撮影・山田喜貴)

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 阪神春季キャンプ(12日、沖縄・宜野座)ゲームノック(実戦を想定してのシートノック)が12日、行われ、中堅を守った阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が本塁悪送球。特守では筒井壮外野守備走塁コーチ(44)から自慢の足を活用することを教わった。憧れの元阪神・赤星憲広のように“飛ぶ”ような送球を目指す!

 曇り空が広がる宜野座で、指揮官から直接メスを入れられた。緊張感あふれるゲームノックを味わった近本は、守備面での新たな引き出しを増やせたことに力を込めた。

 「走者を想定して、いい確認ができたと思います」

 午後から今キャンプ初めて行われた、実戦形式の守備練習。野手、投手がそれぞれの守備位置につき、ノッカーがランダムに放つ打球を追う。中堅を守っていた近本は1死二、三塁の状況で処理したまではよかったが、本塁送球が二塁まで届かず…。力が変に入ってしまったのか、指が引っかかってしまったのか、定かではないが、鉄は熱いうちに打てとばかりに、矢野監督が呼び止めた。

 「(近本は)無難にいくよりも、うまくなるための意識とかをね」

 もっともっと、チャレンジすればいい。50メートル5秒8の俊足。前日11日に行われた紅白戦でも1安打1盗塁を決めるなど、開幕中堅に向けて前進しているからこそのアドバイスだった。高山、島田に交じって、サブグラウンドに移動して、30分の特守。近本は“おかわり”で5分、筒井外野守備走塁コーチとマンツーマンで熱血指導を受けた。

 「キャッチボールから意識も変わりました。今までと違う動きで、できていると思います」

 メスを入れられたのは足の使い方だった。筒井コーチは「もっと後ろから入って、足を使って(送球を)強い球で精度を高く、と」と説明。体は決して大きくない。パワフルでもない。でも、足という最強の武器があるからこそ、落下点に対しても、助走をつけることができる。憧れている赤星がそう。まさに“飛ぶ”ように投げ、ゴールデングラブ賞を6度も獲得。近本もうなずいた。

 「(走者)一塁のときにセンター前へ(打球が)きて三塁へ投げるのか、勝負せずセカンドで一塁走者を進塁させないのか、とかの確認だったり。練習できるのも今だけ。ある時間はできるだけ使っていきたいです」

 第3クールが終了し、14日は初の対外試合となる楽天戦(宜野座)が組まれている。向上心の塊が、守備の重要性を痛感し、また成長した。 (新里公章)

★ゲームノックとは

 同じ状況を繰り返すシートノックとは異なり、走者やアウトカウントなど、試合を想定して行うノックのこと。イニングを設定し、ヒットエンドランや盗塁などサインプレーを確認することもある。