脳を呼び起こす! サファテが精力的に投げ込んだ(撮影・村本聡)

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 ソフトバンク春季キャンプ(12日、宮崎)ソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)が12日、来日初のブルペン投球を行った。合流3日目に例年より多い75球を投じ、キャンプでの投げ込みを宣言した。股関節の手術による長期離脱から完全復活への第一歩は「脳への刺激」。精力的に動くことで、体に自身のメカニズムを思い出させる作戦だ。

 ボールを受けると、間髪入れずに次の1球へ。約20球で一度、投球を止め、投手コーチと動きを確認。再びペースを上げた。来日初の投球練習を終えたサファテは2月のテーマを明確にした。

 「体にシグナルを送らないと。1年近く野球をしていないからね。『自分はこう動くんだ』と脳を刺激したい」

 ソフトバンク春季キャンプ(12日、宮崎)カーブ、フォーク、内外角の投げ分け。「(力は)5割くらいかな。いろいろ確認しながら」。小気味いい投球の目的は「脳」へのメッセージだ。合流3日目に75球。球数も例年のこの時期より多かった。

 「(ブルペンは米国での自主トレを含めて)9度目だけど、その前は4月。しっかり投げ込まないといけないと思っている。ストレッチもランも投内連係も、すべての動きが大事だよ」

 2017年に日本新の54セーブを挙げるなど通算234セーブ。勤続疲労もあり、昨年4月に股関節の手術を受けて長期離脱した。昨季はオープン戦に合わせて来日したが、今回は本気のキャンプだ。まずは動いて動いて、感覚を呼び戻す。工藤監督から「合流は15日くらいで」と伝えられたが、自ら早めの来日を希望したという。

 「(3月上旬に)福岡に戻ったらゲームで投げられるようにしたいね」

 スケジュールは首脳陣と相談済みで、第一段階が“脳力”の覚醒だ。この日の投球の完成度は散々も「予想通りだよ」と不敵な笑みを残して完全復活を宣言した。

 「これだけ長い離脱は野球人生でなかったこと。すべてが新しく感じるけど、やるべきことをやって、自分のあるべき姿に戻りたいね」

 サファテ不在の昨季、チームは2年連続日本一も、リーグVは逃した。今年こそ“完全制覇”。鍵を握る助っ人は「時差ボケ。きょう4時起き」と目をこすりながら、そのままトレーニングへ入った。 (安藤理)