ブルペン入りした秋山拓巳

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 阪神2軍春季キャンプ(12日、高知・安芸)右膝クリーニング手術から完全復活を目指す阪神・秋山拓巳投手(27)が12日、シート打撃に初登板した。打者9人に31球を投じ、3安打3三振。開幕ローテーション入りへ、順調な回復ぶりを示した。

 太平洋がキラキラと輝く。安芸は最高気温12度以上にポカポカ陽気に包まれた。秋山にも、ようやく“春”が訪れた。

 「感覚はまだまだだけど、問題なく投げられているので、今の段階ではよかった」

 故障後初のシート打撃登板。いきなり実力を見せつけた。熊谷をカウント1−2と追い込むと直球で見逃し三振。続く森越も直球で空振り三振。さらにもう1つ空振り三振を奪い、打者9人に対して3奪三振。まだ、けがの状態を見ながらの段階ではあるが、変化球でカウントを稼ぎ、直球で左打者のインコースをつく“らしさ”もあった。

 2017年には12勝6敗、防御率2・99の成績を残すも昨季はシーズン中から右膝の痛みを抱え、5勝10敗、防御率3・86に終わり、先発投手陣の火の車を招いた。悩んだ結果、手術を決断。1歩ずつでも着実に復活への階段を上っている。

 平田2軍監督は「もう1回シート(打撃)に投げるか、というところだが、2月中には実戦で投げるよ」と説明。初の対外試合となる16日の西武戦は未定だが、Xデーへ、まさにカウントダウンとなってきた。

 「(オープン戦、開幕へ)逆算して進んでいる。問題なかったら、次にいける。ここからは精度を上げていくこと」と秋山が力を込める。この男の完全復活が、リーグ優勝へ、不可欠になる。 (菊地峻太朗)