【世宗聯合ニュース】韓国の小中高生は北朝鮮を敵ではなく警戒しながらも協力すべき対象だと考えていることが12日、教育部と統一部の「学校統一教育実態調査」で分かった。

 調査は昨年10〜12月に全国の小中高校597校の児童と生徒8万2947人を対象に行われた。

 「北がわれわれにとってどんな対象だと考えているか」との質問に対し、「敵と考えるべき対象」との回答は5.2%にとどまった。前年調査の41.0%から大幅に減少し、北朝鮮に対する否定的なイメージが改善されたことがうかがえる。

 一方、28.2%は「警戒すべき対象」と答えた。「協力すべき対象」との回答は前年の41.3%から50.9%に、「助けるべき対象」との回答は10.8%から12.1%にそれぞれ増加した。

 「北といえばどのようなイメージを思い浮かべるか」との質問に対し、「戦争・軍事」との回答が29.7%で最も多かった。前年調査で49.3%に上った「独裁・人物」は26.7%にとどまった。「韓民族・統一」は8.6%から24.9%に増えた。「貧困」(7.2%)や「支援・協力」(1.7%)との回答も前年より増えた。

 「南北統一がいつごろ可能だと考えているか」との質問には「6〜10年以内」が31.3%で最も多かった。「5年以内」は16.4%だった。

 また、学年が上がるほど統一に対し慎重になり、現実主義的な態度を示すことも分かった。

 「統一が必要だ」と答えた小学生は73.9%に上るが、高校生は54.6%にとどまった。

 統一が必要な理由も、小学生は「歴史的に同じ民族だから」(27.4%)が、高校生は「わが国の力がより強くなれるから」(26.0%)が最も多かった。