那須川天心【写真:Getty Images】

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メイウェザーが「デービスVS那須川」計画表明、米メディアはデービス有利を予想

 WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチが9日(日本時間10日)に米カールソンで行われ、王者ガーボンタ・デービス(米国)が同9位のウーゴ・ルイス(メキシコ)を初回TKOで下した。初防衛の世界王者のプロモーターを務めているのは公式戦50戦全勝のフロイド・メイウェザー(米国)。「Money(金の亡者)」は愛弟子の次戦について、大晦日に自身が下した総合格闘家、那須川天心が相手と衝撃発言したが、米メディアは「ナスカワにとって、結末は同じかもっと酷いことになる」と予想している。

 大晦日、日本のリングでエキシビションマッチで那須川と対戦したメイウェザー。笑顔を浮かべながら、1ラウンドで那須川から3回ダウンを奪う圧倒的な強さで、10億円とも言われるファイトマネーをゲットした。そして、デービスの初防衛成功後、今度はプロモーターとして、那須川を愛弟子の対戦相手として指名した。

 米専門メディア「ボクシングシーン.com」は、メイウェザーが 「彼(デービス)が問題なければ、我々は(次戦で)5月で交渉している。日本のテンシンという男と4月、RIZINでエキシビジョンマッチを行うことになる」「彼はアクティブな状態でいてもらう。まずは4月にテンシン。そして、5月には真剣勝負だ」と語ったことを紹介している。

 しかし、記事では勝敗の行方にも触れており、「デービスは130ポンド(約59キロ)まで数パウンドの状況で戦っているが、それでも楽々とナスカワをノックアウトする本命だ」と記述。メイウェザーの愛弟子の圧勝を予想している。

「ナスカワにとってメイ戦と同じか、さらに酷い結末に…」

 米経済紙「フォーブス」電子版もメイウェザー発言を紹介した上で「もし、デービスが20歳の日本のキックボクサーと対峙することになれば、もちろんボクシングマッチとなるが、ナスカワにとっては(メイウェザー戦と)同じか、さらに酷い結末になると誰もが信じるだろう」と分析。那須川にとって若き世界王者はメイウェザー以上の難敵になると指摘している。

 那須川戦でメイウェザーは10億円とも言われるギャラを手にしたとされる。記事では「デービスはそこまでの大金を手にできないかもしれない。だが、異種競技戦に参戦することで、総合格闘技のプロモーションから巨額の収益を手にできる可能性はある」とし、新たなチャレンジに出ることのメリットを挙げていた。

 米国のファイト界でもすっかり知名度を高めた那須川。「金の亡者」の愛弟子とのドリームマッチは実現するのか。そして、手厳しい評価の米国の目を覆すことができるのか。今後の行方に注目が集まりそうだ。(THE ANSWER編集部)