紀平梨花(左)と坂本花織(C)日刊ゲンダイ

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 欧州以外の国・地域が参加するフィギュアスケートの四大陸選手権。9日のフリー演技は、GPファイナル覇者でショートプログラム(SP)5位と出遅れたの紀平梨花(16)が逆転で優勝。SP2位から今大会連覇を狙った全日本選手権優勝の坂本花織(18)は4位だった。

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 日本を代表する2人のトップスケーターは3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で、ロシア勢も交えて再戦が実現する。

 ともに「ポスト浅田真央」として、2022年北京五輪での表彰台が期待される2人。紀平、坂本とも「負けたくない」と表向きには互いへのライバル意識を口にしているが、ひとたびリンクを離れれば、同年代だけに気が合うのだろう。遠征先では食事を共にしたり、2人でプリクラ写真に収まったりと仲の良さが目立つ。

■「お互い切磋琢磨した方がいい」

 かつて、女子フィギュア界を牽引した浅田と安藤美姫は幼少の頃から親しい間柄だったが、2人がシニアでしのぎを削るようになってからは、互いに一線を画すようになった。世界のトップスケーターを見ても、同国のライバルへの意識は過剰だ。平昌五輪銀メダルのメドベージェワはザギトワ(ともにロシア)への対抗心もあって、今季から母国を離れて練習拠点をカナダに移した。過去には、リレハンメル五輪選考会を兼ねた1994年の全米選手権で、トーニャ・ハーディングの元夫がライバルのナンシー・ケリガンを練習後に襲撃して負傷させたケースもあった。

「フィギュアに限ったことではないですが、個人競技のライバル同士はプライベートはともかく、競技の場面では線引きが必要だと思います。紀平、坂本両選手とも国際大会でトップに立てる可能性を秘めているだけに、なおさらお互いに切磋琢磨した方がいいと思う」(スポーツライター・高野祐太氏)

 紀平、坂本の2人がリンク外でも火花を散らせば、北京での表彰台に近づくかもしれない。