アリアナ・グランデ。米ニューヨークで(2018年12月6日撮影)。(c)Angela Weiss / AFP

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【AFP=時事】米カリフォルニア州ロサンゼルスで10日に予定されている第61回グラミー賞(Grammy Awards)授賞式をめぐり、米人気歌手アリアナ・グランデ(Ariana Grande)が、自身のパフォーマンスを取りやめた。その一方で授賞式に対しては、例年受賞を見送られることが多かった女性アーティストやヒップホップアーティストが今年こそは正当な評価を受けるのではないのかと期待する声も寄せられている。

 グランデがパフォーマンスを取りやめた理由について、授賞式のプロデューサーであるケン・アーリック(Ken Ehrlich)氏は米メディアに「彼女は時間が足りなくて何かをまとめ上げることができないと感じたようだ」と説明していた。

 これに対してグランデはアーリック氏に反論し、ツイッター(Twitter)にAP通信(Associated Press)の記事の画像を添えて、「ずっと口をつぐんできたけど、あなたは私のことでうそを言っている」と投稿。

「私なら一晩でパフォーマンスをまとめ上げることができる。あなたには分かってるでしょ、ケン。私が出席を取りやめる決心をしたのは、あなたに創造性や自己表現を抑えられたから」と述べ、3曲のパフォーマンスを提案していたと明かした。さらに「あなたたちにとっては単なるゲームにすぎないのでしょう…悪いけど、私にとって音楽はそういうものじゃない」と続けている。

 グランデは、「スウィートナー(Sweetener)」で最優秀ポップ・アルバム部門、「ゴッド・イズ・ア・ウーマン(God is a Woman)」で最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)部門にノミネートされている。

 昨年のグラミー賞とは対照的に、今年は全ての主要部門に女性アーティストがノミネートされている。中でも有力候補と見なされているのがカーディ・B(Cardi B)、レディー・ガガ(Lady Gaga)、ジャネール・モネイ(Janelle Monae)、ブランディ・カーライル(Brandi Carlile)。また、最優秀新人賞部門にノミネートされた8組中6組が女性だ。

■ケンドリック・ラマーもドレイクもパフォーマンスを断った?

 一方、昨年の授賞式は、米ラップ界の大物ジェイ・Z(Jay Z)が8部門でノミネートされながら無冠に終わるなど、大きな反発を招いた。

 今年は最多となる8部門、7部門にそれぞれノミネートされているケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)とドレイク(Drake)、そしてチャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)が式でのパフォーマンスのオファーを断ったと報じられている。

 グラミー賞を主催する全米レコード芸術科学アカデミー(Recording Academy)には1万3000人を超える音楽業界のプロが名を連ねているが、アーリック氏自身も、ヒップホップアーティストらは同アカデミーに過小評価されているように感じているという「問題」があることを認めている。

 ラップをフィーチャーした曲は多数ノミネートされているものの、大半の専門家らは、成功した黒人アーティストは長い間、グラミー賞を受賞するとしても最優秀ラップ・アルバム部門などに限られてきたと指摘し、急激に変革が起きることはないだろうとの見方を示している。

【翻訳編集】AFPBB News