CMタレントや実力派女優の輩出で知られるオスカープロモーションに所属し、タレントとして活動中。そしてDDTプロレスリングではプロレスラーとしても輝かしい戦績を更新し続ける赤井沙希。

元プロボクサーで俳優の赤井英和さんの愛娘としても知られており、バラエティ番組にも引っ張りだこの赤井が、SFアクション映画シリーズ3作目となる「アイアンガール FINAL WARS」に出演決定という。そんな新境地に挑む赤井沙希を直撃した。


―まずは「アイアンガール FINAL WARS」への出演おめでとうございます。

赤井

ありがとうございます!


―お父様(赤井英和)へ出演のご報告や試写会へのご招待といった予定はありますか?

赤井

たぶん父は今まで私のお芝居とか見たこと無いと思います。きっと恥ずかしくて。プロレスも見に来たことが無いんですよ。


―逆に赤井さんはお父様の作品をご覧になったことありますか?

赤井

単純に観たいなと思って観ていた作品に父親がたまたま出てきてビックリしたことはあります(笑)やっぱり「あっ!」って思っちゃうんで、その作品の世界観に浸れなくなっちゃいますね!気になっちゃって。


―今回ご出演の「アイアンガール」シリーズは本格派なアクションシーンの多さでも知られるSFアクション映画です。アクションシーンの撮影などは実際に体験されてみていかがでしたか?

赤井

私は主人公のクリスの命を狙う最強のサイボーグ戦士ダイアナ役なので、パンチやキックや放り投げたりという肉体的な動きは、普段のプロレスに近かったです。それを大きめにやるといった印象でした。ワイヤーで投げた人が飛んでいったりするのは気持ち良かったですね。殺陣は慣れてないので大変でしたけど、美しさが求められず、役柄的に「オラーっ」と気持ち先行で乱暴な殺陣が許されていたので、役どころに助けられました(笑)


―撮影中のアクションではクレーンを用いるシーンもあったそうですが、実際に挑まれていかがでしたか?怖さなどありましたか?

赤井

ホントは自分もワイヤーで飛ぶ予定だったんですよ!これは飛びたかった。けど、時間がなくて相手の方をワイヤーで飛ばした方が効果的だろうということになり、削られちゃいました。私が担いでる方にワイヤーが付いていて、タイミングを合わせて放り投げるんですよ。こういう経験は初めてだったので、撮影が始まってクレーンがやってきた時にはビックリしましたね!ホントに飛びたかった(笑)


―また、撮影にはリングコスチュームをご使用になられたとのことですが、これは赤井さんご自身のご希望ですか?動きやすさや安心感などありましたか?

赤井

監督から「強い感じが出したいから、コスチュームどういうの持ってるか送って」って言われまして、写真を送ったところ、監督のイメージと合致するものがあったので、プロレスのトップスを持っていきました。レザーのパンツで合わせたり。ニーサポーターやレガースも試合で使ってるものでした。私的には着慣れてるので、動きやすいし、やりやすかったですね。普段のコスチュームを少しアレンジするだけで、こんなに雰囲気がガラッと変わるのかというのは新鮮でした。コスチュームを着ていると安心感もありました。普段から試合前に控室をうろうろしたりするので、「あれ?これ映画の現場だっけ?」みたいな感じで挑めました。


―今作では出演者さんたちから口々に「生きている意味」「必死に生きる姿」といった言葉が出されるほど、「生きる」ということについて考えさせられるような深い内容があるかと思います。赤井さんはご自身が挑む最強のサイボーグ戦士ダイアナに対する第一印象いかがでしたか?

赤井

私が挑む最強のサイボーグ戦士ダイアナは元々人間だったんですけど、人間臭さを捨ててまでダークサイドの人間になった理由はなんだろうって考えた時、少々ネタバレですが、戦争という戦いの中でお兄ちゃんを亡くしていて、復讐心が原動力や生きがいになっていたりもするんです。その気持は分かるので、純粋な悪役ではないんです。悪い子じゃないんです!(笑)


―予告編では主演の明日花キララさん演じるクリスが放つ「もう全て忘れたい」との言葉が印象的ですが、赤井さんに忘れたいエピソードや失敗談などはありますか?

赤井

プロレスの試合をしに来たのに、リングコスチューム忘れたことですかね!(笑)


―(笑)リングコスチュームを忘れるエピソードを聞いたのは、ジャイアント馬場さんのタイツを当時付人だった大仁田厚さんが忘れたというエピソード以来ですよ。

赤井

馬場さんと一緒だからって安心しちゃダメですね〜(笑)その時はTシャツで試合することになって恥ずかしかったですよ〜!「何しに来たんやろ私」って情けなくなりましたね。下は持ってきたのに上だけ忘れたんです。ノーブラでやるわけにいかないですから、それを誤魔化すために、みんなTシャツで試合してくれて(笑)


―凄い絆ですね!

赤井

そうなんですよ〜!優しいみんな!


―それでは映画の話に戻りまして、最後に赤井さんの思う「アイアンガール FINAL WARS」の見どころや、こんな楽しみ方もあるよといったポイントを是非教えてください。

赤井

シリーズ3作目のファイナルということで、主人公のクリス自身がケジメをどうやってつけるか。私も含め、出てくるキャラクター全員が、「自分のスジ」を持って戦って生きています。作品の時代は「生きることが戦うこと」なので、自分がこの時代にいたらどう立ち振る舞うんだろうと考えることも楽しみ方の一つかと思います。今、日常でお仕事だったり学校だったり、お家の中だったり。色んな所で戦っている人たちもいると思うので、そういう方々にも戦い方や気持ちの持って行き方、「生きるヒント」を掴んでもらえたらと思っています。



■公開情報

『アイアンガールFINAL WARS』     

出演:明日花キララ、赤井沙希 青柳尊哉 天木じゅん    

監督:藤原健一  脚本:村川康敏  アクション監督:柴原孝典

配給・宣伝:渋谷プロダクション  

2月16日(土)より池袋シネマ・ロサにて連日夜20:45〜1週間限定ロードショー

2月21日(木) 20:45〜の回 ※上映後にトークイベント開催

登壇者:赤井沙希、青柳尊哉、藤原健一監督、けーすけ(MC)