盆栽と植木の違いって何?「盆栽」それは子ども心を忘れた大人こそハマる癒やしの世界

写真拡大 (全5枚)

なんとなく盆栽って、昭和のおじさんがハサミを持っていじってるだけのイメージがありませんか?いったい彼らはなにが楽しくてやっているのか。ただの植木じゃん。なんて思いますよね。

聞いたことがある方もいるかもしれませんが、実は「盆栽=小宇宙」とも言われています。学校では教えてくれない、そんな盆栽の楽しみ方をご紹介します。
※今回は盆栽の育て方ではなく「鑑賞方法」にフォーカスしています

盆栽と植木のちがい

おそらくなのですが、花が好きで、ご家庭で植木鉢にお花を育てている方は「花が咲く」ことを楽しみに育てますよね。それとは違い、盆栽は「その植木鉢全体、土から苔から木の幹から枝や葉や花まですべて」を楽しみに育てます。

どういうことかというと、その鉢がもう宇宙なのです。

そこに土があって苔も生えている。木の幹はぐにゃりと曲がって枝には小鳥が休んでいるような・・・葉はところどころ色が違ったり、今にも咲きそうな花もある・・・

なんだかポエムのようになってしまいましたが、ひとつの鉢からこのような情景を思い浮かべることができる。それが盆栽の楽しみなのです。

盆栽の楽しみ方

さて、そんな小さな宇宙の楽しみ方ですが、いきなりこんなポエムは思いつきませんよね。

実際に実物を見ていただいたほうがわかりやすいのですが「盆栽の木の中腹あたりから見上げる」これが大変重要なポイントです。中腹あたりでなく、鉢の縁辺りからでも構いません。

とにかく盆栽を見上げること。こうすることで、まるで自分が小人になったようで、小さな盆栽のなかに大木感が味わえます。この大木感こそ盆栽の醍醐味ともいえます。

盆栽の魅力に気づいたあなたへ

この盆栽の楽しみ方、普通に生きてきたら学校でも習いませんし、ほとんどの方が知らないままですよね。

気づいた方もいるかもしれませんが、盆栽の魅力に気づいた方ってとてもピュアで子ども心を忘れていない人なのではないでしょうか。そう考えると、盆栽を育ててるオジサンでさえ可愛く感じますね。

また、政界やお金持ちが持っているイメージのある盆栽ですが、彼らも常に「癒やし」を求めていたと考えると、また面白いですね。